配属はスタートラインに過ぎない、挑戦が切り拓いたキャリア 千住 美樹/新卒/人事第一部 組織開発・DEI課
2026年10月1日
2026年10月1日
大学では水産分野の研究に取り組んでいました。
研究を進める中で、生産者の高齢化や担い手不足、市場構造の変化など、
日本の一次産業がさまざまな課題に直面していることを知り、現場での課題や現実に触れる機会も多くありました。
そうした経験を通じて、水産業をはじめとする一次産業が私たちの生活を支える重要な産業である一方で、
その持続的な発展には多くの課題を乗り越えていく必要があることを実感しました。
そして次第に、「この産業の未来に対して自分はどのような形で貢献できるのだろうか」と考えるようになったんです。
その答えを探す中で魅力を感じたのが総合商社でした。
生産や流通、販売、投資といった幅広い領域に関わりながら、サプライチェーン全体を見渡して課題解決に取り組むことができる。
さらに、多様な関係者をつなぎ、新たな仕組みや価値を生み出すことで産業そのものの成長に貢献できる点に大きな可能性を感じました。
なかでも私にとって特別なテーマだったのが水産事業です。
大学で培った知識や経験を活かしながら、水産業界が抱える課題の解決に貢献したい。
そして、日本だけでなく世界を舞台に新たな価値を創出し、産業の持続的な発展につなげていきたい。
そんな思いを実現できる環境が双日にはあると感じ、入社を決意しました。
入社後は財務部に配属となり、財務・経理業務に加え、事業投資案件の審議などに携わりました。
水産事業に携わりたいという思いを持って入社したこともあり、当初は想像していたキャリアとの違いに戸惑いを感じたことを覚えています。
一方で、業務に取り組む中で、その経験が事業を理解するための重要な土台になることに気づきました。
財務・経理の知識を一から学び、事業投資の審議にも携わることで、企業活動を数字の側面から捉える力を養うことができたからです。
事業の収益構造や投資判断の考え方、リスクとリターンのバランスなど、
ビジネスの根幹となる視点を体系的に学べたことは、私にとって非常に大きな財産になりました。
また、さまざまな事業や案件に触れる中で、事業の成長性や将来性だけでなく、その背景にあるリスクや経営課題にも目を向けるようになりました。
財務部での経験を通じて身についたのは、数字を分析する力だけではありません。
その数字の先にどのような事業があり、どのような意思決定が行われているのかを考える視点です。
事業を多面的に捉え、本質的な課題を見極める習慣は、この時期に培われたものだと感じています。
その後、水産事業の現場で事業運営に携わるようになってからも、財務部で養った視点は大きな支えとなりました。
将来、水産業界の発展に貢献したいという思いは変わりませんでしたが、
その実現に向けて必要な事業の見方や判断力を身につけることができたという意味で、財務部での経験は私のキャリアを支える重要な基盤になっています。
財務部で経験を積んだ後、念願だった水産事業課へ異動しました。
そこでは事業会社の管理業務を担当し、財務部で培った収益管理や投資判断の知識を活かしながら、事業運営に携わる機会を得ました。
財務部では会計・財務を通じて事業を見ていましたが、
水産事業課では実際の現場に近い立場で事業と向き合うことになります。
事業会社の運営に関わる中で、会計情報の背景にあるビジネスの実態や市場環境、
現場が抱える課題への理解が深まり、事業をより立体的に捉えられるようになったと感じています。
また、収益性や投資効率といった経営的な視点に加え、現場ならではの課題や事業の成長可能性を考える機会も増えました。
財務を通じた経営管理の視点と現場で得た事業運営の視点、
その双方を持ちながら意思決定に向き合えたことは、事業を理解する上で非常に貴重な経験だったと思います。
こうした経験を通じて、事業を一つの側面だけで見るのではなく、多角的に捉える視点が身につきました。
それぞれ異なる立場から培った経験は、現在の仕事にも大いに活かされており、自分自身の大きな強みになっています。
現在は人事第一部でDEIや組織開発に携わっていますが、将来的には再び水産事業の現場で挑戦したいと考えています。
私が入社当初から変わらず持ち続けているのは、「食卓から魚が消えないようにしたい」という思いです。
大学時代に水産分野を学び、業界が抱える課題を知った経験が、今も変わらない原点になっています。
これまで財務、水産事業、そして人事と異なる領域を経験してきましたが、
それぞれの経験を通じて、事業や組織をさまざまな角度から捉える視点を身につけてきました。
現在、組織開発や人材育成に携わる中でも、事業の成長を支えるのは人と組織の力であることを日々実感しています。
今後は、これまで培ってきた経験や知見を活かしながら、
国内外のネットワークを通じて水産業界が抱える課題の解決や持続的な発展に貢献していきたいと考えています。
また、人事で経験した組織づくりや人材育成の視点も事業運営に活かし、人と組織の力によって事業の成長を支えられる存在を目指しています。
事業と組織、その両面から価値を生み出しながら水産業界の未来に貢献していくこと。
それが私の次なる挑戦であり、これから実現していきたい目標です。
(所属組織および掲載内容は、2025年12月の掲載当時の情報です。)