双日、豪州最大級のインフラ開発企業を買収 ~3.4兆円の大規模プロジェクト開発実績を持つCapellaを通じ、豪州ならびにグローバル市場でエネルギー・社会インフラ領域の開発機能を強化~
2025年1月31日
双日株式会社
2025年1月31日
双日株式会社
双日株式会社(以下「双日」)は、豪州に本社を構える国際的な不動産開発グループであるLendlease Corporation Ltd(以下「Lendlease」)のグループ企業で、インフラ開発を行うCapella Capital Partnership (以下「Capella」)およびCapellaが管理する資産保有会社の株式取得に関する売買契約を締結しました(以下「本事業」)。出資総額は約470億円(4.7億豪ドル)(※1)となる見込みで、豪州当局の許認可などの手続きをもって2025年6月までに取得を完了し、連結子会社化する予定です。本事業を通じ、双日は、エネルギー・社会インフラ領域などにおける大規模プロジェクトの開発機能を強化し、案件の組成から資産管理まで一貫して手がけるビジネスモデルへ転換します。
豪州は、官民連携(PPP)によるインフラ整備が進む世界有数の国の一つであり、とくにエネルギーやヘルスケア領域を含む社会インフラ市場は過去10年間にわたり毎年総額約1兆円(100億豪ドル)規模でプロジェクトが実施されています。さらなる人口増加や経済成長を背景に、豪州で今後計画されている官民連携型のエネルギー・社会インフラ関連プロジェクトは総額約54兆円(5,440億豪ドル)に上ります。また、豪州で最も人口が多いニューサウスウェールズ州では、州内の複数地域を「再生可能エネルギーゾーン(Renewable Energy Zone: REZ)」に指定し、再生可能エネルギーのさらなる普及に不可欠な送電インフラの開発などへの投資が進んでいます。
Capellaは、豪州の大手不動産開発グループの一つであるLendleaseとの協業実績を有しており、これまで病院や幹線道路、ライトレール(LRT)、地下鉄などのエネルギー・社会インフラ分野の大規模開発において、案件の組成からプロジェクトを主導するとともに、財務アドバイザーとしての役割を担ってきました。2009年の設立以降、プロジェクト受注実績は3.4兆円(340億豪ドル)を超え、2024年12月時点で豪州内において10件以上の社会インフラ開発プロジェクトを実行しています。
双日は、豪州においてこれまで、New Footscray総合病院PPP事業(ビクトリア州)への出資をはじめ、エデンヴェール太陽光発電所(クイーンズランド州)の開発などを行っています。2023年には、建物の省エネルギー設計やサービスを提案・導入する事業を展開するEllis Airを連結子会社化し、病院やデータセンターなどの民間セクターの顧客に対し、空調設備の設計・施工を通じた省エネルギーサービス事業を展開しています。
双日は今後、豪州政府とPPP事業などのインフラ開発実績を有するCapellaとともに、専門人材の育成を促進し、エネルギー・社会インフラ領域における大規模プロジェクトの開発機能を強化していきます。さらに、案件開発から資産管理まで一貫して手掛ける「リードデベロッパー事業」へと取り組みアプローチを変革し、インフラ開発が旺盛な豪州に加え中東や中央アジア、欧米の先進国への面展開を図り、「双日らしい成長ストーリー」の実現に向けた事業基盤の確立、強化に取り組んでいきます。
(※1)豪ドル=100円で換算。
(※2)完成予想イメージ
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