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2023年度新入社員向け社長挨拶

2023年4月3日

双日株式会社

2023年4月3日

双日株式会社

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皆さん、入社おめでとうございます。社長の藤本です。

まずはじめに、私は昨年の学生向け採用セミナーで、「当社を第一志望とする学生以外、当社を受験いただかなくて結構」とお伝えしました。少し厳しい言葉ではありますが、その意味することは、真に自分のやりたいことが何なのか、それを果たすことのできる場所がどこなのかを真剣に見つめ直し、世間一般の評価ではなく、自分の判断軸をもって入社する会社を選択してほしい、それが双日だと思った方にはぜひ受験してほしいということです。人生は選択の連続であり、選択のたびに、ある意味、自分の可能性を狭めていくものだと私は思います。入社する会社を決めるということはその中でも重要な選択の一つであり、それに真摯に向き合い、どのような人生を歩むか自分で責任を持って決められる人材であってほしいと考えています。

本日、ここに集った105名の皆様は、いろいろな過程があったと思いますが、大変な就職活動を乗り切り、最終的に当社への入社を選択した方々です。そういう意味ではこれもご縁です。双日が第一志望であると胸を張って下さい。本日ここに双日を第一志望と考えていただいた105名の新入社員の皆さんをお迎えすることができ、大変嬉しく思います。私はこの会社と社員に誇りを持っています。その新たな仲間として、本日皆さんを目の当たりにし、「やっぱりこの会社に入ってよかった」と皆さんに思っていただけるような会社であり続けるために、双日の社長としての覚悟を新たにした次第です。改めまして、双日グループ全役職員を代表して、皆さんの入社を心よりお祝い申し上げます。

さて、世の中では、ロシアによるウクライナ侵攻が続き、物価のさらなる上昇、サプライチェーンの分断など、世の中の不確実性はいっそう増しており、今後も、ボラタイルな事業環境は当面続くと思われます。その一方で、会社はこのような環境にも屈さず、2022年度は過去最高益である当期純利益1,100億円を見込んでおり、次のステージへの一歩を踏み出そうとしています。これは一朝一夕でできるものではなく、双日社員一人ひとりの熱意や地道な努力が実を結んだ結果であり、その原動力は人材そのものです。この次なるステージへの飛躍を、皆さんもその一員として一緒に楽しんでいただけたらと思います。

当社は2030年に向けて「事業や人材を創造し続ける総合商社」になると宣言しております。双日の源流は、いずれも150年ほど前に神戸、大阪の地に創業した、鈴木商店、岩井商店、日本綿花という会社です。砂糖や綿花、鉄鋼、石油、セルロイドの輸入に始まり、日本の近代化に向けた政策とともに、鉄の生産技術の海外からの輸入、人造絹糸の国産技術の開発により、会社を興していきました。それが、今も続く、神戸製鋼所や帝人といった会社です。

また、当社は、当社や当社の前身であるニチメンや日商岩井を辞め、外部で活躍する人材も多数輩出しています。

このように、我々双日は、その時々のマーケットのニーズをとらえ、そこにビジネスを組み立て、事業や人材という形で、社会的価値を提供し続けています。双日に入った皆さんにはそのDNAを引き継いでいただき、会社にぶら下がるのではなく、自身で起業・独立する気概をもった社員になってほしいと考えます。

ただし、常日頃、特に若い社員に言っていることですが、型破りと形無しは大きく異なります。型破りとは、ビジネスの基本を身につけた上で、変革していくこと。形無しとは、ビジネスの基本を知らない無礼者です。

皆さんはこれから新人研修を経て、それぞれの部署に配属され、業務を開始しますが、最初は先輩から仕事を教わることがほとんどでしょう。既存の商売を引き継ぐことも多いでしょう。しかしながら、基本をないがしろにせず、まずは何でもチャレンジしてみる、経験してみることで、それが成功しても失敗しても必ず血肉となりますので、10年目線で基礎を固め、皆さん自身の型を築いていって下さい。フィールドを限定せずに挑戦しさまざまな経験を積んでいけることが総合商社の醍醐味です。例えば、先月出張でフィリピンを訪問しましたが、当社はフィリピンでパンの製造・販売事業に取り組んでいます。そこでは経験ある社員が経営や工場運営を担う一方で、若手社員がSNSやデータ分析を活用したマーケティング案を提案するなど、自身の担当分野で新たな取り組みに挑戦していました。また、新規事業の開発だけが新しい取組みではありません。与えられた仕事であっても効率化やスピードアップを追求することも一つの挑戦ですし、取引先と徹底的に対話し、どんな小さなことでも、困りごとやニーズに対して解決策を提案してみることも挑戦です。栗山監督の言葉ではありませんが、どこの部署に配属されても挑戦を続けて下さい。ダメだと思った瞬間に終わりますので、自分を信じて挑戦し続けることが大事です。

人生の中で双日というステージをどう位置付けるかは皆さん次第ですが、ぜひ双日の社員であることを誇りに思いつつ、ビジネスの基礎、いろはをしっかりと学んでいただき、次の世界に飛び出していけるような人材になってもらいたいと思います。

最後になりますが、本日、ともに入社した同期は皆さんの良きライバルであると同時に、生涯にわたってかけがえのない仲間です。ぜひ同期との絆を深め、横のつながりを大事にすると同時に、先輩、そして社外の方々へとつながりの輪を広げ、信頼関係を築き上げていって下さい。

皆さんの入社を心から祝福し、私からの歓迎の挨拶に代えさせていただきます。

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