化学本部

事業概要

メタノールを中心とする液体ケミカルや、合成樹脂などの石油化学製品、レアアースといった無機化学・鉱産系商品のトレーディングビジネスのほか、メディカルヘルスケア事業も行っています。

【事業内容】

化学品分野
メタノール、溶剤、液体ケミカル、機能性樹脂モノマー、ブタジエン、フェノール、樹脂・合繊原料、合成樹脂原料・製品
環境資材分野
レアアース、リチウム、水酸化アルミニウム、工業塩、黒鉛、セルロース素材、高機能不織布、塗料原料、 液晶、ディスプレイ関連素材、炭素繊維、LED関連素材、バライトなど
病院支援事業および病院周辺分野における物流取引(医薬品など)と各種サービス事業

メトン樹脂事業

ジシクロペンタジエンを主原料とし、環境に優しい成型用新素材メトン樹脂を全世界に向けて販売
[商品サービス別にみる] DCPD事業

メタノール事業

インドネシアにおけるメタノール製造工場
接着剤・合成繊維・高機能プラスチックなどの原料や、燃料用途としても需要が拡大する化学品原料であるメタノールを製造し、日本・アジア市場に安定供給
[商品サービス別にみる] メタノール事業

マリンケミカル事業(工業塩)

出荷前のインド塩在庫
裾野の広い用途がある基礎化学品の基幹原料である工業塩。豪州、インドを供給ソースとし、取扱量は商社トップクラス
[商品サービス別にみる] クロールアルカリ事業

希少資源ケミカル事業(レアアース・リチウム・バライト)

レアアースを使用したネオジム鉄ボロン合金
メキシコにおけるバライト鉱山
ハイブリッド自動車から液晶テレビに至るまでさまざまな産業で使用され、現代社会を支えるレアアースやシェール革命には不可欠なバライトを開発・生産し安定的に供給
[商品サービス別にみる] レア・アース事業

合成樹脂事業

ブラスケム社のグリーンポリエチレンプラント
新興国の高い経済成長に伴い増加する合成樹脂需要に対応
地球温暖化防止(CO2排出削減)や石油依存からの脱却への貢献が期待されるグリーンポリエチレン(植物由来のポリエチレン)を販売
[商品サービス別にみる] 合成樹脂事業
[商品サービス別にみる] 自動車部品関連事業
[商品サービス別にみる] 製造受託事業
[商品サービス別にみる] EMS(Electronics Manufacturing Service)関連事業
[商品サービス別にみる] ガラス繊維(GF) 炭素繊維(CF)事業
[商品サービス別にみる] 包装資材事業
[商品サービス別にみる] グリーンプラスチック事業
[商品サービス別にみる] グリーンケミカル・モノマー

医療事業

増大するアジアのニーズに対応し、国内医療機関の経営効率化・高度化ノウハウを生かして、病院事業を展開

本部の概要と目指す姿

顧客企業の成長に向けた価値を提供し、産業を循環させ発展に寄与する

化学産業は産業界における血液ともいわれます。世界の多様な産業を循環させていく存在であり、アジアを中心とした新興国の成長とともに、その市場規模がますます伸長していくことは間違いありません。 こうした中、化学本部では、世界を結び、その循環を活性化させていく役割を担っており、各バリューチェーンの中で顧客企業の成長を実現すべく、市場に対して提案を重ね、付加価値を生み出し続けることが使命だと捉えています。

こうした考えを示す、これまでの取り組みの例としては、「衣」の分野では機能性繊維素材の開発、「食」の分野では食糧増産に向けた化学合成農薬や食品包装資材の提供、「住」の分野では太陽光発電・部材の供給や車両部品を金属から樹脂にすることによる軽量化・燃費改善などがあげられます。いずれも、顧客企業が新たな成長に向けて新事業・新製品の開発を進める中、その課題解決に対してともに歩んできた成果といえます。

価値創造を可能にする強み

バリューチェーン強化を通じて培った、業界屈指の顧客基盤

当本部は、競合他商社と比較しても引けを取らない事業規模を誇っていますが、これはひとえにこれまでのバリューチェーン強化を通じて構築してきた、充実した顧客基盤の賜物です。従来の顧客企業は日系企業が多くを占めていましたが、現在はまさに全世界の顧客と取引しています。また、こうした顧客基盤を背景に、幅広い商材を扱い、上流から下流までのバリューチェーンを構築していることも当本部の特徴となっています。

具体的な事業面における主な優位性は、インドネシアに製造拠点を持つメタノール事業で業界屈指の規模を誇るほか、合成樹脂事業ではグローバルな販売・調達ネットワークを背景に取扱量は年間約100万トンにも及びます。また、マリンケミカル(工業塩)事業はアジア各地へのリードタイムの短さと価格優位性を強みとしており、対日輸入シェア20% を確保するほか、米国の石油樹脂事業は生産から販売までのバリューチェーン確立により市場への確たるプレゼンスを有しています。

環境認識と価値創造戦略

環境変化を捉えて早期に当期純利益100億円以上を確保する

米国のシェール革命、世界情勢の激動など、世界の産業構造・流通構造は今後大きく変わり、主たる需要地や供給地図も変化していくことが想定されます。こうした中、当本部では、環境変化をいち早く捉え、事業投資を積極的に行いながら、グローバルトレードの拡大を図り価値創造を実現していく方針です。

これまで進めてきた、安定収益基盤確立への取り組みにより、2016年3月期の業績は、厳しい環境変化の中、好調な収益を上げることができました。一定の成果と評価するものの、「筋肉質にはなったが身長は伸びていない」とも捉えており、一刻も早く当期純利益100億円以上を計上できる本部となるとともに、さらにその先の世界的なプレゼンス確立を目指します。 地域についても、従来中心となっていたアジア・日本だけでなく、インド・メキシコといった自動車産業集積地での需要拡大の取り込みをはじめ、中国や北米などでの拡大を図ります。

トレーディング拡大につながる事業投資を積極展開し、「事業の塊」を拡充

具体的な戦略としては、「事業の塊」がキーワードです。当本部は、双日らしい事業として、メタノール事業、石油樹脂事業、合成樹脂事業、マリンケミカル事業、希少資源事業という5つの事業の塊を有しています。これらの強い事業を、事業投資を絡めてバリューチェーンを強化し、さらに強く、大きな収益の塊にしていく構えです。

これまでの事業投資案件については、いずれも順調に進捗し成果が顕在化してきています。インドで進めたマリンケミカル事業では、拡張投資も奏功し工業塩の取扱量は順調に増加、年間350万トンまで拡大したほか、臭素および硫酸カリでは製造面においての一部課題はあるものの、製造・販売を開始しています。メキシコのバライト製造・販売事業では、年間10万トンの生産体制を確立しており、生産は堅調に推移しています。原油価格の下落によりバライト需要にも影響はあるものの、需要地である米国に近いという地理的優位性を活かして販売戦略の強化を図ります。

新たな取り組みとしては、メタノール事業において、2015年10月、パプアニューギニアの国営石油公社と合弁会社設立の基本合意を取り交わしました。同国産出の天然ガスを利用したメタノール事業の開発を推進し、2017年の最終投資決定を目指します。また、合成樹脂事業では、今後の成長が見込めるメキシコでの新規支店の設立や駐在員派遣を行うほか、中国の武漢における自動車用樹脂部品合弁工場の第2工場を設立し工場生産能力の5割増強を図るなど、需要が伸長する地域での施策を展開しています。さらに、石油樹脂事業では、北米におけるバリューチェーン強化に向け事業投資の検討を進めています。これに加え、将来への布石として、アジアにおける医療分野に着目し、病院経営ノウハウを持つ企業と提携し、日本式医療サービス・病院運営システムの輸出などにも取り組んでいます。

企業価値向上に向けて

人材育成を梃にバリューチェーンを太くし、価値創造を実現する

当本部が環境変化に対応したトレーディングを積み上げ、価値創造を進めるためには、顧客企業の成長戦略把握や事業パートナーとの共同事業化などが求められます。また、化学分野においては、マーケット起点で地域と地域、企業と企業を結ぶことで、新しい商材・市場が出来上がるという特徴があり、まさに人材力こそ成長の鍵と捉えています。こうした考えの下、当本部では人材育成をとりわけ重視しており、異業種交流研修を通じた次期幹部候補の育成、本部長への投融資提案カリキュラム、経営・会計をテーマとした若手基礎研修など、さまざまな施策を充実させています。中でも、世界各地の顧客企業・パートナーとの直接的な接点を担う、400 名近い海外現地スタッフの育成に注力しており、こうした取り組みは事業創出などの具体的成果につながっています。

当本部では、各社員がリーダーシップを発揮しながら、顧客企業の成長に向けて新たな挑戦を続け、その結果、事業が育ち、拡大していく。そうした本部となることにより、双日の企業価値向上を実現していきたいと考えています。

機会

▶  産業の構造変化・新興国の経済成長に基づく世界的な化学品の需要増加
▶  各国の社会・環境問題の深刻化に対応する、収量増大や効率化につながる化学合成農薬や非可食資源の取扱量の増加

リスク

▶  各国の安全・環境規制強化に伴う一部取扱商品の競争力低下・取扱量の減少
▶  シェールガス産業失速の長期化に伴う各種化学品取扱量の伸び悩み

コラム


>>コラムはこちらから

組織図

トップへ戻る

サイト内検索