HomeArticleおしえて、渡辺さん、小堀さん。 ロイヤルホストとNIKUVEGEのいいところ

2023.03.06 UP

おしえて、渡辺さん、小堀さん。
ロイヤルホストとNIKUVEGEのいいところ

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落ち着いた内装とゆとりある客席、クオリティの高いコックの料理、そして「Hospitality Restaurant」を名乗るおもてなしの心。ファミリーレストランでありながら、プロの料理家の舌を唸らせ続けるロイヤルホストで、植物性食品のプラントベースミート「NIKUVEGE(ニクベジ)」を使ったグランドメニューが登場しました。実食するのは、ロイヤルホストのファンである料理家の渡辺康啓さんと小堀紀代美さんです。料理家仲間たちとお互いの手料理を振る舞う仲良しの二人。世田谷にあるロイヤルホールディングス東京本部のテイスティングルームを舞台に、"ロイホ愛"とともにプラントベースミートの魅力を語ります。

Photograph_Hinano Kimoto
Text_Satoko Nakano
Edit_Shota Kato

まさかの好きなメニュー被り

――渡辺さんも小堀さんもロイヤルホストが好きだということで。渡辺さんは今日着ているパーカーにロイヤルホストのロゴが入っていますね。

渡辺:お友達でフードエッセイストの平野紗季子ちゃんが雑誌『POPEYE』とロイヤルホストとコラボレーションしてつくったものなんですよ。このパーカーが発売されてすぐに買ったくらい、一番好きなファミリーレストランです。

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ロイホ愛あふれる渡辺さんはこの日のためにロイホパーカーを着てきてくれた。

──お二人はロイヤルホストのどんなところがお好きですか?

渡辺:ファミリーレストランに行くとしたら、ロイヤルホスト一択です。落ち着いた雰囲気で、席にゆとりがありますしね。

小堀:私は学生時代よりも、大人になってからよく行くようになりました。

渡辺:たしかに学生の頃はあまり行かなかったな。自分は2015年から福岡に6年間住んでいたんですけど、そのときは南薬院店に通っていました。それまでは福岡にロイヤルホストの本社があったことを知らなくて。昔は福岡空港内にも店舗があったんですよ。昔懐かしいファミリーレストランの内装がとても可愛らしかったのを覚えています。2022年に東京に戻ってきてから、今度はアトリエの近所にロイヤルホストの本部があるという。ご縁があるのかもしれないですね(笑)。

小堀:私がよく行くのは、駒沢公園通り沿いにある駒沢店です。あの辺りには友達が多く住んでいて、前に友達の噂をしながら歩いていたら、店内の窓側に本人が座っていてびっくりしたこともありましたね(笑)。お子さん連れだとなかなか行きにくいお店も多いなか、お子さんと一緒にレストランの味が楽しめるのはとてもいいですよね。

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ロイヤルホストでのエピソードを語る小堀さん。

──そんなお二人に好きなメニューを事前に聞きましたが、まさか同じもので驚きました。お二人とも「海老と帆立のシーフードドリア」なんですね。

渡辺:家でドリアのソースから仕込むのは大変なんですよ。なので、ロイヤルホストに行くとつい頼んでしまいます。

小堀:「海老と帆立のシーフードドリア」にはアメリケーヌソースとモルネソース、一方で「コスモドリア」にはホワイトソースとモルネソースが使われているんですよね。ちゃんとそれぞれの具材の旨みが生きるようにソースを変えているのがすごいと思います。ドリアという食べものが懐かしさもあって好きなんだけど、ホタテや海老の旨味が詰まったシーフードドリアは贅沢感も味わえます。ホテルの洋食のようですし。好きだからこそなんですが、提供時にレモンをつけていただけると最高です。

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──小堀さんは、好きなメニューとしてほかにも「ハムとチキンのクラブハウスサンド」を挙げていらっしゃいますね。

小堀:パンはカリッと焼いてあるし、素材の良さが引き立っていて、まるでホテルクオリティです。私にはちょっとガッツリだけど、「アンガスサーロインステーキピラフ」も好きなんです。

渡辺:僕は定番の「オニオングラタンスープ」も好き。ガッツリからライトまで、チョイスできるメニューの幅の広さもいいよね。

小堀:ランチやディナー以外でもいつでも安心感を持って訪れることができる。私もアトリエの近所にあってよかったな。

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ロイヤルホールディングス東京本部に隣接されたロイヤルホスト桜新町店。

パティシエの血を引く二人が好きなデザート

──自分だけのロイヤルホストの楽しみ方はありますか?

渡辺:自分はどこかで食事をした後、デザートを食べにロイヤルホストに行くことも多いですね。だいたい友達と行きます。

小堀:私はドリアと同じようにパフェもなかなか家でつくらないので、急にパフェが食べたくなったときとかもロイヤルホストに来ますね。お酒が好きな知人は、ロイヤルホストはビールもワインもおいしいと絶賛しています。

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ベルギー産チョコレートアイスクリームが引き立つ、ビターなチョコレートソース。香ばしいピーカンナッツの食感がアクセントの「ホットファッジサンデー」。(左・税込定価858円)お店で仕込むほろ苦いコーヒーゼリーがホイップクリーム、バニラブルボンアイスクリームと塩キャラメルアイスと相性ぴったりの「コーヒーゼリーサンデー」。(右・税込定価638円)

──好きなデザートとして挙げてくださったのが、渡辺さんは「ホットファッジサンデー」、小堀さんは「コーヒーゼリーサンデー」です。

小堀:私は洋菓子屋の娘なので甘いものにも目がなくて。

渡辺:自分も母がパティシエだったので。

小堀:コーヒーゼリーがちゃんと苦いところが好きなんです。ホイップクリームもアイスクリームも一緒だなんて最高ですね。ランチのときは、食後にサンデーよりひとまわり小さい「ほろにがカフェゼリー」を頼みますね。

渡辺:「ホットファッジサンデー」は、まずこの大きさがいいじゃないですか。出てきたときにテンションが上がります。

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──アメリカのカフェで提供されていたメニューで、ロイヤルホストの創業者が好きだと思ったものを持ち帰って商品化したのが「ホットファッジサンデー」だそうです。

渡辺:それでこのサイズ感なんですね。普通の人はこれを食後に食べられるのか?という大きさですよね。私は食べられますけど(笑)。10回に1回くらい、さっぱりしたいときは「ヨーグルトジャーマニー」を頼むかな。「パンケーキ」も自分にとってはデザートですからね(笑)。

小堀:(笑)別腹だよね。

渡辺:「パンケーキ」は一枚一枚、きちんとお店で焼いているところも好きなんだよね。

──料理家にはロイヤルホストのファンが多いイメージがありますが、どうしてなのでしょう?

渡辺:基本的に全店舗、コックが料理をつくっているのがすごいと思います。お店の雰囲気だけでなく、そういうところも関係しているんじゃないですか。

小堀:そういえば先日、他店に異動して戻ってきたスタッフが常連さんに「戻ってきましたので、今後ともよろしくお願いします」と挨拶されているところをお見かけしたんです。お客さんも自分の居住エリアにあるお店に通うからより一層、アットホームな雰囲気になるのかも。ファミリーレストランのホスピタリティの枠を超えているなって感じました。私よりご年配の方もたくさんお見かけするけど、みんながお店に馴染んでいて居心地がいいんですよね。

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プラントベースミートも「おいしいから食べる」が基本です

──ロイヤルホストでは近年、地球環境に配慮したオリジナルメニューも積極的に開発しています。2022年7月からグランドメニュー入りしたのが、植物性食品のプラントベースミート「NIKUVEGE(ニクベジ)」を使った「NIKUVEGEタイ風スパイシーライスプレート」です。

小堀:ファミレスで、プラントベースミートを使用したメニューがあるのはいいですね。

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動物性原料不使用のプラントベースミート「NIKUVEGE」をオイスターソース、ナンプラーなどを用いてご飯と相性の良いスパイシーなタイ風炒めに。「NIKUVEGEニクベジタイ風スパイシーライスプレート」。(税込定価1,518円)

――プラントベースミートのような植物性食品はその市場が広がっていますし、NIKUVEGEも環境問題や食肉の需給問題などを解決するための選択肢として注目されていますが、お二人は普段からプラントベースミートを召し上がることはありますか?

小堀:豆を使った中東の料理であるファラフェルとか、もともと植物性の料理を食べることはあるけど、正直なところ、肉料理でプラントベースミートを食べることはあまりないですね。

渡辺:自分もコボちゃん(小堀さんの愛称)も「美味しければ食べる」ので、お肉でも美味しくなければ食べないですし、逆に言えば、プラントベースミートでも美味しければ食べたいというスタンスなんですよ。

小堀:うん、やっぱり「美味しい」から入るよね。美味しさが先頭にあって、地球環境にやさしい取り組みに参加したいな。

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――なるほど。たしかにいくら環境に良い取り組みだとしても、美味しくなければ続かないと思います。実際に食べていただいた感想はいかがですか?

渡辺:見た目はガパオライスですね。(ひと口食べて)うん! これはたしかに、言われないとプラントベースミートとはわからないですね。

小堀:ほんとだ、完全にお肉だね。

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渡辺:細かく噛んでいくとほどけ方に挽き肉と違いが出てくる。でも、ファーストインパクトは挽き肉と変わらないね。

小堀:こうやってきちんと味つけされていて、メニューとして完成していたらわからないよね。別添えのスイートチリソースで味変させると、よりガパオらしくなる。

渡辺:ロイヤルホストは目玉焼きの焼き加減が絶妙で美味しいんだよね。付け合わせのサラダを含めたプレートとして、ロイヤルホストのコックの腕で、おいしいプラントベースミートのひと皿として完成されているメニューだと思う。ロイヤルホストはホスピタリティを変わらず大事にしながら、時代のニーズも取り入れている。それがずっと通い続けられる安心感に繋がっているのかもしれませんね。

プラントベースの食材が増えれば、料理のアイデアも広がる

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食事のドリンクはロイホといえばの「パラダイストロピカルアイスティー」。お替わり自由。店舗によってはドリンクバーメニューとしても楽しめる。(ドリンクバー価格 税込価格528円)

──NIKUVEGEは業務用食材として展開し始めて、ロイヤルホスト以外では高級ホテルのレストランで使われているほか、最近では家庭用食材として一部スーパーにも置かれるようになりました。

小堀:食材の選択肢が広がるのは料理としてすごくいいことですね。

――植物性食品のニーズが増えていると感じますか?

渡辺:確実に増えていますね。市販でもヴィーガンのおやつをよく見かけるようになりましたから。

小堀:私も乳製品を使わず豆乳やオイルでケーキをつくってほしいというオーダーが増えているなと感じます。アレルギーの問題もあるけど、特にクッキーは卵やバターを使わずにつくると食感が変わって、それもまた楽しいんですよ。やっぱり、美味しいからヴィーガンのおやつを食べる、という人が増えている気がします。グルテンフリーであれば、最近ではアーモンドパウダーや米粉とか、いろいろな材料が使えるようになっているし、必ずしも薄力粉・卵・砂糖・バターの4つの柱が揃わなくてもいいんです。

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──NIKUVEGEは「カニカマのように当たり前に食卓に並ぶプラントベースミート」を目指しているそうです。

渡辺:なるほど。カニカマに置き換えるとわかりやすいですね。

──ちなみにNIKUVEGEは春以降にミールキットが徐々に店頭に並んでいく予定です。今日は実際に幾つかの商品を持ってきました。

小堀:へえ、いっぱいありますね。これは調味料を足して仕上げるんですか?

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今春から販売開始となるNIKUVEGEの市販用ミールキット。キーマカレー、タコライス、ハンバーグなど、パッケージ記載の手順で簡単に調理できる。

──このまま火にかけるだけなんです。豆乳クリームinハンバーグは、チーズの代わりに豆乳クリームを使用するなど、動物性原料不使用にこだわっています。

小堀:ミールキットからプラントベース素材のメニュー提案をすることで、NIKUVEGEの使い方をイメージしてもらうきっかけになりますね。挽き肉状だと使いやすそう。豆と煮て、チリコンカンにするのもいいだろうな。大豆と大豆の組み合わせだけど、スパイスを使うとより美味しくなりそうだね。

渡辺:そぼろとかミートボールとか、いろいろ加工できそうだよね。他にはどんなメニューを提案しているんですか?

――麻婆豆腐やミートソース、ハンバーガーのパティなどですね。

渡辺:結構あるんですね。50年後くらいには、いま以上にプラントベースの食材が日常的にある環境になっているかもしれない。

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──食生活に関わる温室効果ガスの排出量は肉類の消費関連が最多だとされている一方で、NIKUVEGEはプラントベースでありながら私たちが口にするお肉と変わらない美味しさを目指しながらも環境に配慮した製造をしています。

小堀:味としての魅力がありながら、それが環境に配慮された食材だったという気づきを得られるのはいいですね。

渡辺:先程も話しましたが、食への欲求としてまず美味しさを感じたい。そこに意義も加わると新しい食体験になりますね。NIKUVEGEも存在を広く知られるようになると、手に取る人が増えるのではないでしょうか。

──お二人はいつも、料理のアイデアはどんなときに浮かぶのですか?

小堀:最近は難しくて、いつも泣きそうで(笑)。でも、紙の上で書きながら考えることが多いかな。

渡辺:自分も紙の上で考えます。あとは、スーパーに2時間くらい滞在しながらも。目に入った食材や調味料同士がつながることもあるけど、ずっとうろうろしているので怪しいですよ(苦笑)。ロイヤルホストに限らず、外食をきっかけに思いつくこともあります。

小堀:そういう意味では、やっくん(渡辺さんの愛称)や私のような料理家がNIKUVEGEのようなプラントベースの食材でレシピを提案する日は遠くないのかもしれないね。

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INFORMATION

ロイヤルホスト

ロイヤルホストは、店舗でコックがひと手間かけた本格的な洋食が味わえ、家族や友人同士、ビジネスシーンまで、日常において幅広く利用できるレストラン。戦後、洋食文化をいち早く日本へ取り入れ、1971年に郊外型第1号店を福岡県北九州市へオープン。現在では全国221店*を展開している。
双日は2022年にロイヤルホールディングスに出資。双日の有するネットワーク・ノウハウと、ロイヤルホールディングスの既存の顧客・事業モデルを掛け合わせることにより、両社の持続的な成長を目指し、消費者のより良い生活の実現を目指す。
*2023年2月末時点、空港内等FC店を含む。
*一部店舗では取り扱いのないメニュー、価格が異なるメニュー有り。
https://www.royalhost.jp/

双日食料株式会社

世界の人々に安全・安心な食材をお届けする食の総合商社
NIKUVEGEの総販売代理店 双日グループである双日食料の知見を活かして美味しさを追求し、NIKUVEGEを使った商品やメニューの共同開発を推進中。同じく双日のグループ会社であるロイヤルグループの店舗や量販店を通じて、NIKUVEGEをお客様にお届けできるよう、協業中。
https://www.sojitz-foods.com/corp/profile.html

株式会社Tastable

「新しいおいしさと、健やかさを、ここに。」
時代の求める食ニーズと新たな着目点で、これまでにない食品をフードテックで実現し、食文化を創造することが使命。
双日も出資する植物肉事業会社。
https://www.tastable.jp/

NIKUVEGE

Tastableが、増粘多糖類や機能性素材などの開発・取り扱いを通して培った知見と高い技術力を活用し、従来の植物肉では味わえなかった肉感・旨味・風味を再現したプラントベースミート。

PROFILE

(所属組織、役職名等は記事掲載当時のものです)

渡辺康啓

料理家。1980年鳥取県生まれ。イタリア料理をメインとした料理教室や企業へのレシピ提供などで活躍。2020年から始めたYouTube「せせチャンネル」は少ない材料とシンプルなレシピでおいしい料理がつくれると話題に。オリジナル商品のステンレスカップやリネンクロスも人気。著書に『毎日食べる。家で、ひとりで。』『5分/15分/30分の料理 シンプルで美しい68の皿』など。Instagramでは愛犬ジーノとの暮らしも好評。

渡辺康啓さんInstagram
https://www.instagram.com/watanabeyas/?hl=ja

せせチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCBbfL7CxrYzuHLDhJ0B5HkA

小堀紀代美

料理家。実家は栃木の洋菓子店で、小さい頃から料理好きの食いしん坊。各国の料理を食べ歩き、出会った味からオリジナルレシピをつくり始める。2010年にカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」を開き、食通たちの間で評判をよぶ。常連客の声から生まれたのが「料理教室 LIKE LIKE KITCHEN」。抜群のセンスに加えてとことん試作をくり返して完成するレシピは、本当においしくつくれると話題に。著書に『ライクライクキッチンの旅する味 予約のとれない料理教室レッスンノート』(主婦の友社)、ほか多数。愛犬サンデーも人気者。

小堀紀代美さん Instagram
https://www.instagram.com/likelikekitchen/?hl=ja

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