双日パーソンが考えるキャリア

自分が想い描くキャリアを
形成するためには、
何が大切なのか。
個人の成長に対する双日の考え方や、
独自の制度を交えながら、
採用チームの想いを3名の座談会から
お伝えしていきます。

- 一丸 太孝
- 人事部 人事企画課 課長
1997年入社。石炭をはじめとする資源分野におけるトレーディングや事業投資に携わった後、経営企画部や合弁会社のCFOを経験。2017年より人事部に異動。採用課長として新卒・キャリア等の採用活動全般を担った後、2020年より現職。人事制度の設計・運用等に従事。

- 齊木 一哲
- 人事部 人事企画課
2016年入社。自分が舵取りをして、経営の立場で人を動かす仕事を志して商社を志望。入社後は3年間採用課に配属。国内にとどまらず海外での採用活動を積極推進し、多様性を追求。2019年より現職。

- 松本 朱里
- リテール・生活産業本部
投資マネジメント部 事業開発課
2020年入社。海外と日本をつなぐ仕事がしたいと考え、総合商社を志望。その中でも自分がやりたいことを実現できる会社だと感じて、双日に入社を決めた。
キャリアのはじまり方はそれぞれ
- 松本:
- 私には高校生の頃から海外への憧れがあり、大学では国際系の学部に所属していました。就職活動を行う頃には、「日本企業の海外進出支援を行いながら、海外で雇用を創出したい」という夢を持っていたので、それが叶えられるよう、早くから成長できる会社を志望し、双日に入社しました。
- 齊木:
- 就職活動の頃から、素晴らしい夢を持っていたんだね。
- 松本:
- ありがとうございます。ちなみに齊木さんは、どんな志望動機だったのですか?
- 齊木:
- 僕は経営に携わりたいと思って、商社を志望したんだよ。自分が先頭に立って、人を巻き込んで動かしていく。そういった仕事を日本のみならず、世界でやってみたいと思っていたんだ。
- 松本:
- 世界を舞台にした経営…!
- 齊木:
- だけど、入社後に配属されたのは採用課だったんだよ。
- 松本:
- そうだったんですね。経営にはあまり直結しそうにない印象ですね…。
- 齊木:
- そうそう(笑)。でも、そこでは10名のチームをまとめるリーダーを経験できたし、学びの多い3年間だったと思う。
- 一丸:
- 初期配属は、皆さん一大関心事だよね。双日の場合は、初期配属に向けての準備はかなり丁寧にやっていると思う。
- 齊木:
- 当時のことを思い出しますよ。秋には、全部署から詳細な組織説明会があり、内定者はそれを踏まえて、配属希望先とその理由を提出。更に、内定者全員が管理職クラスとの個別面談。内定式後の半年、いろいろと考えさせられました。ある意味、就職活動より悩んだかも。
- 一丸:
- すごく大切なこと。就活は会社選びだけではないからね。いかに会社を通じて、思い描いていた夢を実現させるかが肝心。配属後は、厳しい局面に立たされることもあるでしょう。でも、そこでどれだけ踏ん張れるかが鍵。本人の腹落ちがそこで効いてくる。好きなこと、やりたいことなら、まずは頑張れるから、本人希望は最優先している。結果的に7割以上は希望に沿った配属にしている。
松本さんの場合はやりたいことが明確だったので、配属を決める時、その方向で突き進んでもらうか、あえて違う部署で経験を積ませるか、すごく悩んだことを覚えているよ。結果的には、前者で頑張ってもらうことになったけどね。
一方、全員が松本さんのように希望しているキャリアや業務に、入社後すぐに携われるかというとそうでもないのも事実。齊木君の場合は、経営の礎になればと考えながらも、その人柄や対人スキルを発揮できる業務に即戦力として取り組んでほしいと考えての配属でした。
- 齊木:
- 確かに、経営=採用というイメージは持っていませんでした。ですが、採用リーダーとしてチームを率いた経験や、現在は会社の根幹である人事という経営には必要不可欠な経験をできています。将来的には、営業の現場でビジネスを動かしていきたいという想いがありますが、今はそこに向けて違った角度で学びを深められていると感じています。
- 一丸:
- やりたいこととは少し遠かったかもしれない。でも、人事としては、本人の成長と会社の成長、その両方を考慮しながらベストな配置を考えている。




やりたいことに
近づくための制度
- 松本:
- 入社後、全員が希望の職種や仕事に就けるわけではないという一方で、双日にはジョブローテーションという制度がありますが、これはどのくらいの期間で行われるものなのでしょうか?
- 一丸:
- 人によるけど、最短で1年半という設計だね。でも、私個人的には1つの部署で3年程は経験する必要があると思ってるんだよ。1年半で仕事をやり切るのはかなり難易度が高いと思うし、ジョブホッピングを目的としているわけではなく、その場所で社内外に価値提供までしてもらうための制度だから。
- 松本:
- 確かに社内外への価値提供までと考えると、1年半では短い感覚があります。
- 一丸:
- 実際にどうだろう。配属なり異動した最初の1年目は右も左もわからないことの連続でしょう。毎日が初めての経験ばかり。だから、1年目はしっかりと学ぶこと、2年目は1年目の経験をもとに自分なりの付加価値をはじめて示していける年。そして3年目では、それにさらに磨きをかける一方で、築いてきたノウハウやネットワークを組織に残し、社内外により大きな価値を提供する年にする。そうやって、3年程度は時間をかけたほうがいいかなと思うんだ。ただ、1年半という短い期間であっても学べることはとても多いはず。
- 齊木:
- 本人のキャリアを支援する制度の1つとして、様々な経験を積んでもらうジョブローテーションがあるんだけど、もう一方で、人材が欲しいと考えている部署から「こういう人を求めています」という形で若手を募る、いわゆる社内公募もあるんだよ。
- 松本:
- 自らが手を挙げられるものですね。
- 一丸:
- 所属組織の枠を越えて経験を積むこともできるよね。ユニークなのは「Hassojitz(ハッソウジツ)プロジェクト」かな。
- 齋木:
- 異なる領域で活躍する社員が社内公募を通じて集まって、10名弱のチームを結成して新しいビジネスを考えるている。チームで30年後の世界や社会、メガトレンドをイメージしながら、未来の世界に想い描くビジネスについて、自由な発想で経営に対してプレゼンし、芽がある案件は、既存組織に落とし込んで事業化を目指す取り組みですね。
- 一丸:
- 商社の組織ってタテ割りのイメージが強いよね。でも、これからは、組織を超えたヨコ・ナナメの連携促進こそ、大切になってくると思う。ビジネスは複雑化し、スピードも加速している。既存商品やサービスからなるタテ割組織で追いかけていては、ポテンヒットが生まれてしまうでしょう。社会や顧客のニーズにまともに応えようとすれば、自ずと組織を越えることになる。そこが、総合商社の強み。
- 松本:
- そうやって組織での広がりを考えていくのはとても面白そうですね!
- 齊木:
- 有望と定めたテーマや領域の事業アイデア・ビジネスモデルについて熱く議論を重ね、現場力やスピード、イノベーションの重要性を体感できますし、そのアイデアが認められれば、実際にビジネスとして行われ、新たな価値が生まれていくという仕組みですよね。社員1人ひとりのキャリア形成を考える上で、そうした取り組みもあり、間違いなく自分が想い描いたキャリアを実現しやすい環境にはなっていると思います。
- 松本:
- なるほど。入社時に描いていたキャリアプランを、入社後にはより明確に描き、そこに向かって努力ができれば、理想のキャリアが叶えられる環境なんですね。
- 齊木:
- そうなんだよ。だから、自分の夢や目標はどんな環境においても忘れないでいてほしいね。また、たとえ思っていた部署と違うところに配属されても、自分の理想に近づくための成長はできるから。
- 一丸:
- そうだね。私は入社にあたっては、環境問題を解決するビジネスに携わりたかったんだけど、配属されたのは石炭部だったんだよ。どうしたものか…という感じだよね。(笑)
- 松本:
- そこからどうやって夢に近づいていったんですか?
- 一丸:
- 方法は1つ。どうすれば石炭を環境につなげられるかを考えて仕事をしていた。輸送距離を短くしたり、木質バイオマスとの組み合わせなど、環境負荷軽減に向けていろいろと挑戦した。やっぱりそこで得た経験というのは、自分自身を大きく成長させてくれたと思う。とにかく、自分がやりたいと思っていたことを決して諦めないでほしい。与えられた環境の中で何ができるのかを考え続けることが1番成長につながるし、双日だったら努力次第でいくらでも夢や目標を叶えられると思うよ。




想いに共感し、共有し、
成長につなげる
- 齊木:
- ただ、自分でキャリアを想い描いて、自分でそれに向かって進んで行くだけでは足りなくて、そこには必ず誰かの助言が必要になる。だからこそ、キャリアについて相談できる機会はきちんと設けるようにしているんだよ。
- 松本:
- 確かに、先輩や上司との会話の機会は多いと感じますね。OJTの期間はもちろん、日常的にも、指導員の先輩と課長が月に1回の面談で、仕事のことや部の目指すべき方向、そして私がやりたいと思っていることなど、様々なことを聞いてくれます。
- 齊木:
- あとは、ジョブローテーションであろうと社内公募であろうと、他部署へ異動する前には所属長と納得するまで議論を重ねてもらうことにしているんだ。
- 松本:
- 日々の相談だけではなく、そういった機会もいただけるんですね。
- 齊木:
- 例えば、ジョブローテーションで、希望ではない部署に異動するという話になったとするよね。でもその異動には、上司や先輩、所属長の本人に対する想いが100%詰まっているものだから、その想いをしっかりと聞いてほしいし、自分の意見もぶつけてほしい。そう考えているからこそ、そういった機会を設けるように取り組んでいるんだよ。
- 一丸:
- お互いが納得した上で、目指すキャリアに近づくための異動をする。双日の規模であれば、複数の目で丁寧に若手のことを見てあげられるというのがポイントかな。指導員もいれば、メンターもいる。課長もいれば、部長もいる。もちろん人事もついている。1人の社員のことを複数の目で見て、その人にとって何が1番いいのかを本気で考えているんだよ。また、従来の人事にありがちな感覚論を脱するべく、最近は、人に関わるデータをしっかりと蓄積し、組織全体で活用していくことにも非常に注力しているよ。
- 齊木:
- 個人も組織も目指すキャリアを皆が理解しているし、それに沿っていけるようにサポートする環境ですよね。だから、しっかりと腹落ちして次に進める。
- 松本:
- 就職活動は、希望の会社に内定をもらったら終わりと考えている人も多いと思いますが、私は双日で内定をもらった後も、この会社で自分の目標が叶えられるかどうかを納得いくまで考え続け、入社を決意しました。入社後実際に仕事をする中でも実感はしていましたが、お2人のお話を聞いて、理想のキャリアを目指せるという確信が芽生えました!
- 齊木:
- 今、就職活動を行っている方たちも、松本さんのように自分の中にある夢や目標に想いを馳せ、それをどのように叶えていくかという大きな熱量を持って、会社選びをしてほしいと思います。私たちもまだまだ社員のキャリアがより叶えられるよう、頑張らなきゃですね!
- 一丸:
- そうだね。この先、組織における「個人」という概念はどんどん強くなっていくはずだから、その時に自分が目標とするキャリアを目指しながら、どれだけの実力が身に付けられているかという観点はすごく大切になるでしょう。双日は、他の商社に比べるとまだまだ若いし、人数も少なく、大変なことが多いと思う。でも、だからこそ、その苦労から得られる成長は他社と比べてもとびきりのものになると思う。そんな双日に少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひ私たちに会いにきてほしいと思います。
