双日株式会社

現地に足を運ぶことで、
本当に必要なことを見極める。
その先で喜びを共有することが、
プロジェクトに幸せをもたらしていく。

伴 遥奈
環境インフラ事業部 2017年入社 国際学部卒

発展途上国への貢献という軸をもとに就職活動を実施。独立行政法人への就職も視野に入れていたが、様々な角度から発展途上国により社会的なインパクトを与えられる仕事がしたいと考え、商社を選択した。中でも、商社として若く、自身が活躍することで会社の成長に貢献できる環境であると感じた双日に魅力を感じ、入社を決める。現在は、再生可能エネルギーを軸とした発電所を建設する部署に所属。プライベートでは、発展途上国の教育・経済支援をするためにNGOの活動にも力を入れている。

学生の力で、ラオスに学校を建てる

中学生の頃、「世界がもし100人の村だったら」というドキュメンタリー番組を見たことがきっかけで、発展途上国に興味を持ちました。自分よりも小さな子どもが風邪で命を落としてしまう、学校に行きたくても行けない。そんな日本では当たり前のことが当たり前でない世界で生きる人々の幸せに貢献したいという気持ちを持ったんです。そして、発展途上国の開発に関わるような機会を提供している大学の国際学部に入学し、学生団体での活動に打ち込みました。学生団体というのは、運営部、企画部、営業部などで組織立てされ、学生だけが参加し、様々な活動を行う団体のことです。団体によって内容は様々ですが、私が所属していた団体では、NPOに間に入ってもらいながらラオスに学校を建てるというプロジェクトをメインに活動していました。

啓蒙活動を兼ねて、自分たちで資金調達

ラオスでの学校建設プロジェクトは、現地の教育局から要請が入ることでスタートするのですが、仲介のNPOにお任せするのではなく、プロジェクトを行う上での現地調査や進行管理は学生団体側でも責任を持って実施していました。そうした中で、まず大変になるのが資金調達です。ラオスで学校を建てようと思うと、1回のプロジェクトにつき、数百万円もかかります。学生しかいない団体ですので、当然資金力はありません。活動を支援してくださる企業さんがあったり、募金活動を行ったりしていましたが、特に力を入れていたのがチャリティーイベントです。学生だからこそ多くのコミュニティや人との繋がりがあります。イベントを通して、途上国の現状を知ってもらうこと、そして支援に関わる敷居を下げることに繋がり、その意義は非常に大きいと感じていました。200〜600人規模のイベントを開催して資金を調達し、結果的には在学中に3校の学校建設資金を集めることができました。

現地調査でしか見えない現実がある

実際に学校を建設する際は、何よりも現地での調査を大切にしていました。教育局など政府が必要と考えているものと、現地が必要としているものは、必ずしも合致しているわけではないんですね。例えば、政府が集計した留年率の全国平均が20%だったとしても、実際には0%に近い学校があったり、70%を超える学校があったりするのです。そうなると、留年率が70%を超える地域には、違った支援方法を考えなければなりません。本当に必要な支援は、現地に行くことでしか確認できないのです。そして、そうやって活動を続けていくうちに価値観の変化もありました。はじめは「この人たちのために何かしたい」という一方的な気持ちだけだったのですが、本当に必要なものをラオスの人と一緒につくっていき、喜びを共有することが大切なんだという想いを持つようになったんですね。それこそが支援の本質なのだと感じました。

その地域の人と一緒に進んでいくために

このラオスでの経験は、現在携わっている再生可能エネルギーの発電所をつくるプロジェクトを行う際にも生きています。建設地のことを徹底的に調査し、その発電所が地域住民の方々にどのように貢献できるのか、社会にどれだけの価値を生み出せるのかをしっかりと考える。そして、それを正確に伝え、理解してもらい、皆さんと一緒につくっていく意識を大切にしています。そして、この経験で得た知識をゆくゆくはラオスでの支援や事業にも生かしていきたいと思っています。現地では周辺国を含め電力需要がどんどん高まっています。発展途上国でのビジネスは難しいと考えられていますが、収益を上げながら、持続可能な形でラオスの発展に貢献できる方法はきっとあるはず。そう信じて、自分の選んだ道をまっすぐに進み続けたいと思います。

※社員の所属部署は取材当時のものです。