双日株式会社

誰よりも深く、広く、
知識を徹底的に突き詰めていく。
自身の視野を広げる
好奇心や探究心が、
楽しい日々につながると信じて。

相原 亮一
食料水産部 2008年入社 農学部卒

大学生の頃、海外への関心や研究経験から「世界を変えてみたい」という想いを持つ。この想いから、就職活動ではメーカーや金融などを見て回る。しかし、自身の好奇心の強さを考えた時、一つの分野に限られた仕事ではなく、幅広く色々な分野に携われたほうがいいと考え、総合商社の双日を志望した。入社後は、金属のトレーディングや経営企画を経験し、現在は、食料水産部で事業投資や新規会社の立ち上げに携わる。

興味があれば、すぐに行動

大学時代は遺伝子工学という分野を専攻し、DNAの配列を組み替えて新しいタンパク質を合成したり、未知の細菌から有用な物質を抽出する研究をしたりしていました。しかしながら、そういった方向だけに興味があったわけではなく、物理学や地理、歴史なども好きでした。もっというと、天文学や地質学にも興味を持っていたんです。200名程が所属する地文研究会(天文・地質・気象等の研究サークル)では会長を務め、文化祭に向けて皆で徹夜をしながら、当時アマチュアでは最大のプラネタリウムをつくったりしていましたね。また、山に入ってひたすら石を割りながら化石や宝石を探したりもしていました。また、父親の仕事の関係で幼少期に海外にいたことがあり、その影響で海外旅行も好きになりました。アジア、アフリカ、欧州、アメリカなど、携帯電話も持たずにユーラシア大陸を横断したり、ヒマラヤを越えたりしたのはいい思い出です。

「知る」ことが、何よりも楽しかった

自分を一言で表すなら「好奇心」以外にはないかもしれません。子どもの頃は、図鑑に夢中で、それこそ、魚、昆虫、世界の国々、旗など、ありとあらゆるジャンルのものを読みふけっていました。図鑑に載っている写真を眺めて想像を膨らませることがすごく楽しかったです。そして、成長して自由度が増すにつれて、「図鑑に載っていたことを自分の目で確かめてみたい」と思うようになったことが、大学での活動につながっていると思います。そうやって子どもの頃から様々なことに興味を持っていたのですが、その好奇心が段々と「雑学」に向くようになりました。小学校5年生くらいからですかね、雑学に関する本を買って読み込み、世の中にはこんなに面白いことがあるんだと、一気に引き込まれていったことを覚えています。色々なことを知る楽しさという意味で、その雑学への興味は、双日での仕事にもつながっていると思いますね。

クイズ大会で全国へ

そのように雑学本で様々な知識を楽しく身に付けていったわけですが、高校生の頃、クイズの全国大会が開催されることを知り、応募したんです。初参加の結果は、なんと県の大会で優勝。そのまま全国大会の準々決勝まで進みました。その後、その大会がきっかけでテレビ番組にも何回か出演するなど、すごくいい経験をさせてもらいました。思っていた以上の結果が残せたのは、「そうなんだ」の先を徹底的に調べることを大切にしていたからだと思います。受験勉強なども同じだと思うのですが、物事は単純に覚えるだけでは記憶に留めることはできません。「なぜそうなるのか」を意識して、縦にも横にもできる限り広く、深く追求することで、定着していくものだと思いますし、そうすることで新たな知識も紐付けて覚えることができます。

知識を信頼へ、そして新しい価値を

現在は、食料水産部で事業投資や新規会社の立ち上げなどを行っていますが、雑学やクイズから得た、物事を徹底的に調べていく姿勢は本当に役に立っていると思います。特に投資では、対象会社のことや業界のことを深く理解し把握しなければ、きちんと相手の考え方や想いを知ることはできませんし、適切なソリューションを提供することもできません。時には、大学の有識者や政府、専門コンサルタントの方にコンタクトを取って、徹底的に研究します。そこまでして知識をインプットしてこそ、お互いの信頼感が生まれると思っています。そして、そこで得た知識は次の仕事にもつながっていくんですね。知るということは、視野が広がるということです。好奇心や探究心を大切にしていけば、仕事も人生もおのずと楽しくなっていくのだと思います。

※社員の所属部署は取材当時のものです。