MBA留学経験者座談会

双日では毎年1〜2名の選抜社員がMBA留学し、海外の経営学大学院で学んでいる。2012年にテキサス大学に留学した春本洋一、2013年にノースカロライナ大学に留学した岡山祐也、2014年にスペインのIESEに留学した宮所拓自に、入社動機やMBA経験から得たものなどについて語ってもらった。

「熱く」仕事をしたいという思いを抱いてWork Passionately

春本 洋一 環境インフラ事業部 再生可能エネルギー第一課 担当課長
私が総合商社を志望したのは、得意な英語を使って世界中で活躍したいと、世界基準の競争の中で揉まれたいという想いがあったから。内定をいただいたのは双日(当時は日商岩井)と、別の総合商社でした。2社の内定連絡が対照的で、もう一つの商社からは留守電に「内定しました」と素っ気ないもの。ところが日商岩井からは「会社に来て欲しい」と連絡があり、行ってみると人事の人が「内定だよ。今日から仲間だ」と抱きしめてくれました。ジーンと来ました。その熱意がうれしかったですね。気に入ったのは学閥も派閥もまったくないこと。フェアで個を重んじる社風に共感したことも選択した理由です。
宮所 拓自 生活資材本部 林産資源部 事業開発課 上級主任
私も、個性を活かすことができる企業文化に惹かれて双日に入社しました。高い理念を掲げ、強いリーダーシップを持って輝いている先輩が多かったのです。
岡山 祐也 コントローラー室コントローラー課 (化学本部担当)
春本さん、私は2009年入社なので双日になってからの新入社員です。私が商社を志望した理由は、経営に携わりたかったから。親が小さな会社を経営していた影響を受けたこともあり、経営に携わりたいと考えていました。総合商社のビジネスモデルはトレーディングのみならず、事業投資を実行することで商社としての機能を拡大しようとしていることから、若いうちから事業経営に携われると考えたのです。他の総合商社にも応募しましたが、その中から双日を選んだ理由は、双日が発足して間もない若い会社であり、若手に任される仕事の幅が広く、そうした環境によって自分がストレッチされて成長できるベストな場所だと考えたからです。

次代のビジネスづくりを担うThe Next Bussiness

春本 洋一 環境インフラ事業部 再生可能エネルギー第一課 担当課長
現在の業務は、国内・海外の太陽光・風力IPP事業投資および開発です。IPPはIndependent Power Producerの略で、売電のための発電設備を開発・保有・運営する事業者を指します。 国内の太陽光発電は日射量の多い地域で、海外では中南米地域などで行っています。風力IPPへの事業開発・投資は欧州地域などで展開しています。太陽光や風力などの自然エネルギーは立地によって資源量が異なり、風力は欧州地域で盛んで、太陽光は日射量の多い地域に向いています。 自然エネルギーを使った地球にやさしい電源を増やしていくことは、社会全体にとってもよいこと。そうしたビジネスに携われていることに幸せと大きな責任感を感じています。
宮所 拓自 生活資材本部 林産資源部 事業開発課 上級主任
私も発電事業に携わっていて、再生可能エネルギーであるバイオマス発電事業を担当しています。このプロジェクトは環境インフラ事業部と林産資源部の共同案件で、“本部横断案件の成功モデル”にしたいという意味でも奮闘しています。 日本の2030年の電源構成目標の一翼を担うバイオマス発電事業の実現に貢献できる点にやりがいを感じますね。
岡山 祐也 コントローラー室コントローラー課 (化学本部担当)
私は化学本部内の投融資案件の支援業務を行っています。投資規模は数十億円〜数百憶円単位の金額になります。買収案件では、さまざまなプロセスを経て進展し、各段階で精査が必要な事項が多くあります。投資に向けた調査とシミュレーションとともに、その中で出てきたイシューへの対応策を検討し、株式譲渡契約の交渉を行っていきますが、必要に応じて相手先との交渉にも同席します。最近では、海外での複数の買収案件で交渉に同席して営業部をサポートしました。この業務のやりがいは大きく3つあります。まず、新たな投資により将来的に良質なアセットを双日に残していくところに携われること。次に営業部では足りない知識を補完して、営業部のビジネスを推進するためのサポートができること。そして自分が学んだ知識、実務経験で蓄積した経験を営業部に伝え、組織全体のレベルアップを図れる仕事であることです。

社内選抜を経てMBA留学MBA Study Abroad

春本 洋一 環境インフラ事業部 再生可能エネルギー第一課 担当課長
双日では毎年数名の社員が選抜されてMBA留学しています。応募には部署推薦と本人からの公募があり、面接と筆記試験で対象者が選考されます。選考された社員は1年かけて留学準備に入りますが、まず留学のためのセンター試験のようなものがあり、一定のTOEFLスコアが必要。ヒアリング、リーディング、ライティング、スピーキング各30点で120点満点。留学に必要なスコアの目安は105点と言われます。 準備ができたらトップ20と言われる上位のビジネススクールに出願します。出願校数は5校から10校、平均すると8校くらいになります。そして出願を受理したスクールのテストを受験し、エッセー(研究計画書)を提出。この審査に通ると、最終面接になります。 私は2012〜2014年にテキサス大学オースティン校経営大学院(マコームズ・スクール・オブ・ビジネス)に留学しましたが、アメリカの大学に行く人は多く、宮所さんのスペインは例外的ですね。
宮所 拓自 生活資材本部 林産資源部 事業開発課 上級主任
私は2014〜2016年にスペインのバルセロナにあるIESE(イエセ)というビジネススクールに留学しました。出願したのはこのIESE1校だけ。IESEのランキングは近年急上昇していて、世界中から優秀な学生が集まっています。 MBAというとアメリカに行く人が多いのですが、アメリカMBAの学生は7割がアメリカ人。IESEには単独国でMajorityとなる国籍が無く、1学年280人ですが60カ国から学生が集まっています。英語のアクセントも出身国によって様々。実は、現実のグローバルなビジネスの舞台では、そういうローカルな英語を理解する力が必要になります。その点でも良い経験ができましたね。
社内選抜を経てMBA留学

学ぶ環境も異なる海外MBALearning Environment

岡山 祐也 コントローラー室コントローラー課 (化学本部担当)
私は2013〜2015年にノースカロライナ大学チャペルヒル校にMBA留学をしました。国内の大学院でも経営学を学びましたが、その際は周りの学生はほとんど日本人でしたが、米国で学んだ時は7割がアメリカ人で、残り3割が海外留学生であり、2学年合計約560名の中で日本人は11名しかおらず、ダイバーシティという観点では一緒に学ぶ学生の層はまったく異なりました。
春本 洋一 環境インフラ事業部 再生可能エネルギー第一課 担当課長
テキサス大のMBAは2学年制で1学年250人、計500人います。でも日本人は500人中3名しかいませんでしたね。
宮所 拓自 生活資材本部 林産資源部 事業開発課 上級主任
IESEには著名な日本人教授が在籍していたこともあって、日本人留学生は40人いました。学生はメガバンク、総合商社、外資系コンサル、証券会社、有名メーカーとさまざまな業界から選抜されていて、彼らとの深いつながりは留学によって得られた最大の財産になりました。このネットワークを通じて新規ビジネスを創出したいと考えています。

国籍による価値観の違いを知るDifferent Values by Nationality

春本 洋一 環境インフラ事業部 再生可能エネルギー第一課 担当課長
日本の大学に比べ海外の大学では愛校心が強いですね。大学名の入ったTシャツを着てキャンパスライフを過ごす人も多く、「同じ釜の飯を食った仲間」という意識が養われました。MBAでは多くのことを学びますが、世界中からやってきたクラスメイトとの出会いから最も多くのことを学ぶのだと思います。彼らと切磋琢磨する中で、グローバル環境で通用するという自信を得ました。
宮所 拓自 生活資材本部 林産資源部 事業開発課 上級主任
IESEのプログラムはスパルタ教育でした。2年間で700本のケーススタディを学ぶのですが、ケース1本のボリュームは資料10-20ページ分。それを毎日3本読んでからクラスに挑まなくてはなりませんので、睡眠時間をかなり削るしかありませんでした。バックグラウンドの異なる8名からなるチームを1単位として学習を進めていくのですが、私の所属するチームの国籍は特に賑やかでした。ドイツ人はとても几帳面ですが、イタリア人、スペイン人、アルゼンチン人、チリ人などはラテン系でおおらか。日本人の私が間に立って調整する役回りになることも多かったです。 国によって根底にある価値観が違っていて、多くの国の学生は資本主義や民主主義を肌感覚で理解していますが、ロシアや中国の学生は欧米諸国の学生とは違っていました。頭では理解していても、実際生まれ育ってきた国の政治・経済により考え方やクラスでの発言に違いが出てくる。世界のDiversityを知るうえで、それがとても勉強になりました。
春本 洋一 環境インフラ事業部 再生可能エネルギー第一課 担当課長
“国による考え方の違い”で、私は中国と台湾の学生のことを思い出しました。教官が「台湾は国か地域か」と質問したとき、中国人学生は即座に「a part of China」と返答。それを聞いた台湾人学生は苦笑していましたね。

広がる視野と多様な学びをビジネスに還元Return Profits to Business

岡山 祐也 コントローラー室コントローラー課 (化学本部担当)
私はMBAで、経営全般の知識であるハードスキルと、リーダーシップ、コミュニケーション、チームワークなどのソフトスキルを徹底的に磨きたいと考えていました。海外の事業投資先に一人で送り込まれたときにうまくやるためには、多様なメンバーで構成されるチームを統括するためのリーダーシップ経験が不可欠。その習得のためにベストな環境がMBAと考えていました。 ただし、勉強はハードです。宮所さんから「2年間で700本のケーススタディ」という話がありましたが、私の場合、1年目は経営全般の知識を身に付けるためにマーケティング、ファイナンス、アカウンティング、組織マネジメント、オペレーションといった幅広い分野を学びました。そして2年目は、ファイナンスを中心に1年目に学んだことを深掘りしました。また学んだものを応用するため、ケースコンペティションという個別課題に対する提案を行うイベントにも参加しました。 2年間を通して課外活動も重視していました。クラス約40名の副代表、部員約60名のサッカー部のキャプテンとして積極的にリーダーシップ経験を積みました。
春本 洋一 環境インフラ事業部 再生可能エネルギー第一課 担当課長
私のMBA志望動機は、論理的なフォーマットで物事を捉える習慣をつけたかったから。留学前に10年近く通信ビジネスを経験しましたが、経験を積むと現場経験に頼って判断しがちになります。こうなると、意思決定が独りよがりになり視野が狭くなってしまうので、偉大な先人・経営者たちのノウハウや知恵を学習し、客観的に状況分析するくせを身につけようと考えました。また、多種多様なバックグラウンドから来るクラスメイトとの切磋琢磨の中でハード・ソフトの両面で実務能力を向上できるのも魅力的でした。 1日10時間の勉強はとても大変でしたが、社会人を離れた環境に置かれると、また学生時代の気持ちに戻り、よい意味で青臭くなります。青臭くなれるということもMBA経験で大切な部分だと思います。 MBAで学んだことで心に残っているのは「現状維持はおそろしい」ということ。だから私は数年後に世の中に広まるであろう新しい潮流をいち早く知り、新たなビジネスを生み出し続け、現状に満足しないビジネスマンでありたいと願っています。
宮所 拓自 生活資材本部 林産資源部 事業開発課 上級主任
春本さんに同感ですね。私がMBA留学から帰ってきたのは2016年5月。翌月からバイオマス発電事業を担当していますが、月曜日の朝が待ち遠しい。仕事が楽しくてたまりません。なぜ楽しいのか、その答えは双日という環境にあると思います。 双日は人間的に魅力のある人が多く、自己実現できる会社。成長ポテンシャルが高く、社員の一人ひとりに自分のフィールドでは絶対負けないという自負がある。個性が光る社員が次々と新しい事業を生み出していく会社です。そんな会社で自分の成長を確認しながら働くことが楽しいんです。

PROFILE

集合写真
  • スペインIESE Business School

    Takuji Miyadokoro

    宮所 拓自
    生活資材本部 林産資源部
    事業開発課 上級主任

    2003年4月入社後、人事総務部配属。2004年6月に物資部チップ植林課(木材チップTrading業務)に配属。2007年12月にVIJACHIP Vung Ang社(ベトナムの木材チップ事業会社)に出向し、副社長として経営に携わる。2011年4月に林産資源部製紙原料課で事業会社管理や新規開発に従事。2014年7月にスペインのIESE Business Schoolに留学。2016年6月から林産資源部事業開発課で、バイオマス発電事業を担当。

  • アメリカThe University of Texas

    Yoichi Harumoto

    春本 洋一
    環境インフラ事業部
    再生可能エネルギー第一課
    担当課長

    2001〜2007年まで機械カンパニー生活産業機械部、日商岩井マシナリーシステム(出向)、機械カンパニー電子・通信システム部に所属。2007〜2010年までインド(ニューデリー)に駐在、2010〜2012年に日商エレクトロニクス(出向)。2012〜2014年にテキサス大学オースティン校経営大学院に留学しMBAを取得。2014年以降は環境インフラ事業部再生可能エネルギー第一課で国内・海外の太陽光・風力IPP事業投資および開発業務を担当。

  • アメリカUniversity of North Carolina at Chapel Hill、Master of Business Administration

    Yuya Okayama

    岡山 祐也
    コントローラー室
    コントローラー課
    (化学本部担当)

    2009年4月に合成樹脂を扱う双日100%会社の双日プラネット/経営企画部に配属。2010年6月に双日プラネット包装資材第一部第一課に異動。MBAの社内選考に合格し、2012年9月から双日人事総務部グローバル・人材育成課に異動。2013年7月からUniversity of North Carolina at Chepel HillにMBA留学。2015年5月よりコントローラー室コントローラー課(化学本部担当)に帰任。

※記事中の所属部署は取材当時のものです。

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