双日株式会社

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タイ 肥料製造事業

~ 高品質の高度化成肥料の製造・販売により、伸び行くタイの農業生産の支えに ~

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双日はタイ、フィリピン、ベトナムの3カ国でそれぞれ事業会社を設立し、高度化成肥料の製造・販売を行っています。3社の製品は、それぞれの国においてトップシェアを誇っており、双日は東南アジア最大規模の化成肥料製造・販売グループを形成。需要増加の著しいアジアにおける食料増産を単収(単位当たり収量)増加、労働力軽減の面から支えています。

40年を超える歴史

はじまりは1973年、タイでの肥料製造会社TCCC(Thai Central Chemical Public Company Ltd.)の設立。タイは稲作を中心とした農業国で肥料需要の更なる増加も見込めたため、合弁会社の設立に踏み切りました。これは総合商社初の試みでした。以降、1995年にフィリピン、ベトナムへと拠点を拡大。高い品質を武器に、今では各国でNo.1の市場シェアを占めるに至っており、米用を中心にコーヒー、茶、果物用など多様な製品を供給しています。

1973年の設立当初は10万トンだったTCCCの生産量は、工場の新設・増強を重ね、現在では年120万トン。民間の肥料会社としては東南アジア最大を誇ります。TCCCが製造した肥料は、約400のディーラーを通じてタイ国内で販売されており、農作物の収穫増はもとより、それまで輸入に頼っていた肥料を国産化したことで、タイ経済にも大きく貢献しています。

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TCCC Director
西山次郎

TCCC Directorの西山は、「農家、ディーラーから信頼を得ることがこの仕事で一番大事。生産管理はもちろん、イベント開催などを通じて農家やディーラーとは頻繁にコミュニケーションをとっています。そこから得られたフィードバックを元に品質の改善や新製品の開発につなげていますが、最終的には多くの人から愛されるブランドであり続けたい」と想いを語ります。 1990年代、タイでは他商社や現地メーカーが続々と新規参入をしてきて、苦しい時代がありましたが、結局それら後発の会社は撤退していきました。理由はユーザーである農家の人たちが、TCCCの肥料を選択したためです。会社設立から40年以上、品質を落とすことなく製品を提供し続け、タイの農業の発展、そして経済の発展に貢献してきました。それが現在の製品のブランド力につながっています。

pj1604_sasaki_s.jpgTCCC 社長
佐々木匡介

TCCC 社長の佐々木はこう話します。 「我々が多種多様な製品を安定生産することが農家の方々の安心感につながっています。市場が天候に左右される難しさはありますが、国土の4割が農地、就業人口の4割が農民という国・タイで肥料製造を通して農業に関われることに大きな喜びを感じています」。 今後は、タイのみならず、農業発展の続くカンボジア、ラオス、ミャンマーなどを対象に、製造量、販売量ともに増やしていく考えです。

人口増加、食生活の多様化により穀物需要の増大は続いているなか、これからも肥料製造事業を通して人々の豊かな生活づくりに貢献していきます。

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穀物・アグリビジネス部
東島恒担当部長

1970年代、東南アジアで、それまで日本が辿って来た様に高度化成肥料需要が伸びるのではないかと判断、商社の中で初めて海外での高度化成肥料事業に進出しました。当時東南アジアは経済成長し始めのタイミング。若年層が都市部へ流れ、農業就労者の平均年齢が上がってきて、省力化が必要となりました。そういった時代背景から、農業国であるタイは、最も早く高度化成肥料需要が伸びると考え、事業化を決めたのです。現地では植物に必要な主要成分である窒素・リン・カリの一つの成分のみが含まれる単肥をまくことが主流でしたが、これだと肥料をまきすぎることがあります。当社が事業を決めた高度化成肥料は窒素・リン・カリすべての成分を含んでおり、作物や土壌にあわせた配合をしているため作物や土壌に適した割合と量によって無駄ない肥料の使い方が可能なため、品質はもとより費用対効果からも少しずつユーザーが増えていきました。

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穀物・アグリビジネス部
岡崎敏史課長

お客様である農家の人たちは一回一回の収穫が収入を決めるため、従来の方法や使用する肥料のブランド・メーカーを変えることに保守的で、新しいブランドの肥料を販売・普及させるのは困難の連続でした。そこで我々は、セールス部隊から販売促進部隊を独立させ、高度化成肥料の普及活動に力を入れました。セールス部隊は販売・流通・金融機能を持つディーラーへの販売活動を行い、販売促進部隊では展示農場の展開や農家向けセミナーの実施を通じた販売促進・普及活動を重ねました。高度化成肥料を使うメリットや展示農場での作物の生育状況の紹介等を通じ、当社肥料を使用することで収率が上がることなどのPRを行ったのです。

肥料製造工程~原料調達から農家の方々に届くまで

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チャオプラヤ川の支流から原料を輸送
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ショベルを使って原料を工場内へつながるターミナルに積み替え
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工場内に原料を保管
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窒素、リン酸、カリを原料に製品を製造
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コントロールルーム内の様子
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各工程で不具合がないかモニターを使って常に監視
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完成した製品を保管
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トラックに積み替え、ディーラーの元に輸送
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製品が農家のもとへ
pj1604_13.jpg水田で使用されている様子
pj1604_14.jpgTCCC社員と農家の方

(所属組織、役職名等は本記事掲載当時のものです)
2016年7月掲載

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