双日株式会社

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2024年 社長年頭挨拶

2024年1月4日
双日株式会社

当社ステークホルダーの皆さま、明けましておめでとうございます。
皆さまにおかれましては、本年が素晴らしい一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。
さて、当社代表取締役社長藤本昌義による双日グループ役職員向け「2024年年頭挨拶(要旨)」 を下記の通りお知らせします。

2024年を迎え、新年のご挨拶を申し上げます。
双日グループの皆さん、年末年始はゆっくりと休み、心身共にリフレッシュすることができましたでしょうか?

先ず、新年に石川県能登地域で発生した地震、羽田空港で発生した航空機事故と、心の痛む災害や事故が起こりました。被災された皆様や事故に遭われた皆様へ心からお見舞い申し上げますとともに、犠牲になられた方々とそのご家族、ご親族の皆様に心からの哀悼の意を表します。

昨年を振り返りますと、野球日本代表のWBC優勝、大谷選手のメジャーリーグでのホームラン王獲得、男子バスケ日本代表のパリ五輪出場決定、ラグビー日本代表のW杯での奮闘と、日本スポーツ界の躍進がとても印象に残った一年でした。多くの明るい話題があった一方で、世界情勢に目を向けると、2022年から続くロシア・ウクライナ問題に加えてイスラエルとハマスの衝突が勃発し、中国・台湾有事も懸念されるなど、地政学リスクを再認識した年でもありました。

これまで経済や人の移動のボーダーレス化が進んできた一方で、局所的には国家間の緊迫した関係性も意識して、我々も経営判断を行っていかざるを得ない、その様な環境が今年も続いていくと思います。

次の成長ステージに向けた双日らしい成長ストーリー
今年は、双日が発足してから20周年を迎えます。又、4月からは次期中計2026が始まる節目の年となります。昨年度の決算で、当社は初めて当期利益1,000億円を超えることができ、今期においても計画通りの950億円を達成可能とみています。次期中計では1,000億円を発射台として、次の成長ステージである当期利益2,000億円を目指す事業基盤を確立すべく、「双日らしい成長ストーリーの実現」を基本方針として掲げています。

まず皆さんにとっての「双日らしさ」とは何でしょうか。例えば後輩や友人に聞かれた時に、双日で働くことの良さをどう伝えますか。心の底から入社を推薦できますか。双日の良さとは、グローバルに事業を創っていける環境かもしれませんし、切磋琢磨して自分を成長させてくれる周囲の人材かもしれません。大前提として、社員皆さんが双日という会社に誇りを持ち、その良さを自分の言葉で伝えられる、そのような会社であって欲しいと思います。

その上で、「双日らしい成長ストーリー」とは何でしょうか。我々は何を強みとしてビジネスや価値を創造していくのか、お客様や事業パートナーから選ばれる存在となっていくのか、20周年を機に、改めて当社の価値や機能を見つめ直して欲しいと思います。

私が考える「双日らしさ」とは、事業分野がどこであれ、ハンズオンで事業に取り組み最後までやり切ることです。投資した事業が100%計画通りに進むことはありません。時には想定外の事象が起きて、困難に陥ることもあると思います。しかし、そこで決して諦めずに創意工夫を続けて、スピード感を持って試行錯誤を繰り返す、そして成功するまでやり切ることで、社外からの評価や信頼が積み重なっていく。それが、一言では言い表せない双日らしい競争優位性や成長ストーリーを形成していくものと考えています。

例えば、ベトナムにおけるリテール事業です。当社は2010年前後から、卸会社、コンビニエンスストア、コールドチェーンなどのリテール事業に取り組んできましたが、長らく赤字が続き、その道のりは決して順調と言えるものではありませんでした。しかしながら、日本式の押し付けではなくマーケットインの観点で現地ニーズに合致する商品は何なのか、ベトナムの経済発展に貢献する機能は何なのか、日々考えて試行錯誤を続けることで、黒字に転じてきています。

その効果は個別事業に留まりません。これらの取組みを通じて培った信頼やネットワークから、直近では、ビナミルク社と共に取り組む肉牛肥育・加工販売事業や、業務用食品卸の国内最大手企業への出資など、当社の取組みは更に加速しています。ようやく点の投資が線となり、そして面となってベトナムにおける双日ならではの成長ストーリーが具現化してきたと感じています。

将来を見据えた次の一手
次期中計を迎えるにあたり、新しい経営体制を発表しました。私も会長・CEOとして引き続き経営には関与しますが、植村 新社長・COOを皆さんで支え、次の成長ステージの事業基盤を創りあげていってください。

その鍵を握るのは、デジタルや脱炭素分野と考えています。この分野の成長をいち早く取り込めるか否かが、今後の当社の成長を大きく左右するものであり、次の10年での取組みが勝負になると考えています。経営体制の変更と合わせて、新エネルギー・脱炭素、及びデジタルトランスフォーメーションを推進する組織を新設し、全社一丸での取組みとするべく、横断的組織とした意図はそこにあります。

加えて、ビジネスチャンスはデジタルと脱炭素の分野に留まるものではありません。コロナ禍も収束し、私も昨年は海外出張を本格的に再開できたことから、アジア、アメリカ、欧州や、初めて訪問したナイジェリア・ケニアなど、数多くの現場を見ることができました。アフリカでは、ひと昔前のアジアで感じたような経済発展のポテンシャルを感じましたし、何度も訪れたことのあるアメリカなどの成熟国でさえ、コロナ禍を経て人々の価値観やライフスタイルが変化している様子を感じました。

マーケットのニーズは絶えず変化しています。変化やギャップがある所には、ビジネスチャンスもそこら中に転がっています。ぜひとも、過去の常識や成功体験に囚われず、将来を見据えた次の一手を考え尽くして、新しい事業や価値の創造に挑戦し続けてください。

人材力の向上
挑戦し続けられる原動力は、言わずもがな人材です。一人一人が個の力を高め続けていく必要があります。しかしながら、個々人の単独の力で成し遂げられることには限界もあります。大谷選手一人ではWBCでの優勝も実現できなかったでしょう。大谷選手というスーパースターが居ながらも、その周りにも投打それぞれに秀でた多様なプロフェッショナルが集まり、融合した結果、優勝という結果に繋がったのではと思います。

当社においても、ダイバーシティ経営の下、皆さんが経営人材やプロフェッショナル人材として個の力を最大限に発揮すること、そのために自らを磨き続けることを怠らないでください。その上で、各々の強みを掛け合わせてチームとしての総合力を発揮していく、その様な状態でこそ大きな原動力となり、総合商社としてインパクトのある事業を世の中に創出していけるのです。

変化の激しい時代においても最大限のパフォーマンスを発揮するためには、皆さんがこれまで以上に心身共に健康を保つことも重要です。

昨年、双日健康フェスを開催して各種の測定やセミナーを実施しました。睡眠に関するセミナーでは、社員の睡眠時間と企業の利益率との相関性が述べられており、社員の健康意識が高まることは、皆さんの健康の向上のみならず、企業価値の向上にも影響を与えるものと再認識しました。

当社は引き続き健康経営を推進しますが、定期健康診断や二次健診などの受診をはじめ、充分な睡眠と休暇を取り、常に心身をリフレッシュさせて、今年も一年間、業務に臨んで下さい。

最後になりますが、世界中の双日グループの皆さん、そして、その皆さんを支えるご家族の健康を祈念して、年頭の挨拶とさせて頂きます。

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