双日株式会社

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印鑑を進化させた認証ツール「電子印鑑システム」を完成

~ 岡山県新見市向けに実証導入 ~

2002年7月22日

シヤチハタ株式会社、株式会社ワコム、日商岩井株式会社は、三社共同で企画を進めてきた「電子印鑑システム(仮称:シヤチハタe-9on TABLET)」の開発を完了し、日本初の電子投票を行うなど情報技術に対する積極的な取り組みを行っている岡山県新見市(石垣正夫市長)向けにシステムを導入し、実証試験を開始致します。

シヤチハタとグラフィックスペンタブレット(電子捺印台)世界最大手のワコムは技術提携を結び、ワコムが国際特許を有している「電磁誘導方式タブレット」とICチップが内蔵された製品の開発と関連ソフトウェアの製造を共同で行います。また、シヤチハタと日商岩井は販売提携を結び、共同で「電子印鑑システム」の販売を行って参ります。

岡山県新見市役所に導入するシステムの概要 
今回、新見市の協力を得て実施する「電子印鑑システム」の実証試験は、新見市役所内で使用されている「出張命令書・出張精算」を電子化したものになります。このシステムの特徴は、利用開始時における個人認証から命令書の作成・運用・承認に至るまでのすべてに「電子印鑑」が使われていることにあり、従来のコンピューターによる決裁システムに比べて大変扱いやすいものとなっています。運用のための現場サポートは、ワコムの関連会社である株式会社ワコムアイティが「i-boxにいみ」(新見市の企業情報化支援施設)に開発拠点を設けると共にサポート要員を配置して迅速な対応を行います。

電子印鑑開発の背景 
ネット社会における電子商取引は、電子署名法、IT書面一括法、公的個人認証サービスなどの電子政府の推進に伴なった大きなうねりの中で、様々な技術革新と業務変革が始まっています。しかしながら、最も重要な位置を占める個人認証はパスワードからの脱却が進んでいません。また、公開鍵暗号基盤(Public Key Infrastructure:PKI)による認証は、デジタルデバイド(情報格差)やコスト面での課題を抱え、市場全体への普及にはなお時間がかかると思われ、実際の業務に密着したわかりやすく安全な仕組みが求められています。

「電子印鑑システム」は、印鑑社会の通念をそのまま継承し、アナログからデジタルの世界への移行を助ける最も実用性の高い製品です。朱肉を使った捺印業務の形態はそのままに、さらに電子的な認証として生かせるものとして完成させました。パスワードより安全性が高く、PKIより利便性が高い仕組みを提供するのが「電子印鑑システム」で、日本の商習慣である“ハンコ社会”を踏襲した新たな電子認証ツールとなります。三文判、銀行印、実印、社判など用途により使い分けて使用されて来た“ハンコ”には「保管する」という慣習がありますが「電子印鑑システム」は、印鑑の管理も含めてそのまま“ハンコ社会”で業務に活用できる汎用性を備えています。パスワード、PKIなどに比べ、より精度の高い新たな電子認証の手段として「電子印鑑システム」を開発致しました。 

電子印鑑の詳細
「電子印鑑システム」で使われる「電子印鑑」は、従来の印鑑と同じ形状をした電子デバイスです。「電子印鑑」は、パソコンと接続したタブレット(捺印台)の上で押すことにより、電子文書に捺印を行えます。 なお、タブレットは、ワコムが国際特許を有する「電磁誘導方式タブレット」を使用しています。

「電子印鑑」は、キャップをはずせば通常の印鑑(シヤチハタ印など)として紙への捺印も可能です。 また、マウスとしての機能を持ちますので、簡単にパソコン操作を行えるという利便性も兼ね備えています。

「電子印鑑システム」による個人認証は、デジタルIDによる認証となります。オプションとして電子ネームペンによる手書きサインと「電子印鑑」を用いて本人確認をする技法、ICチップによりセキュリティが可能となるPKIアプリケーションを実装した電子署名対応版など、安全性の高い製品ラインアップも予定しています。 実際のビジネスに即応したバリエーションを備えているのが「電子印鑑システム」です。なお、「電子印鑑」には「ネームペンタイプ」と「ネーム印タイプ」の二種類があります。 「電子印鑑システム」は11月より販売を開始し、自治体や企業を中心に初年度に10万セット、3年後に100万セットの販売を予定しています。


以 上

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