双日株式会社

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インドネシアで地球温暖化防止のための大規模なCO²削減対策に着手

2002年6月28日

日商岩井株式会社は、液化天然ガス(LNG)生産設備やボイラーなどから放出されている二酸化炭素(C02)を回収し、減衰油田に抽入する原油増進回収方式(EOR;Enhanced Oil Recovery)を用いて原油の増産や地球温暖化ガスの削減に寄与するプロジェクトの検証を行うことでインドネシア政府鉱山エネルギー省管轄局並びに三菱重工業株式会社と提携を致しました。

インドネシア政府は、国内の原油の需要が増えている一方で、減衰している国内油田の原油生産量の下支えとしてEORの可能性を追求することに踏み切りました。日商岩井はインドネシア政府や三菱重工業と協力しながら減衰油田に回収したCO2を抽入して原油の増産を図るとともにCO2の地中固定化を通じて地球温暖化防止に努め、京都議定書で定めたCO2の排出量削減目標への積極的な協力を進めて参ります。

世界最大のLNG生産国であるインドネシアで、その60%を生産する東カリマンタン州のバダック地区では、供給ガスに約6%含まれているCO2生産に入る前処理過程で抽出され、現在は大気中に放出されています。バダック地区での供給ガスの総量は約30億f3/日でCO2の放出量は1.8億f3/日(約9500トン)にも上ります。またLNG生産設備の稼動に必要な電力を得るために天然ガスを燃料としたボイラーなどからCO2が一日に約2万トン以上放出されており、これらすべてを合わせると一日に3万トン以上、年間で1100万トン以上のCO2がバダック地区より大気中に放出されていることとなります。

大気中に放出されているCO2は地球温暖化の原因となります。その防止のため、発電所などより発生する排ガスからCO2を回収し、再利用する技術の開発が進んでいます。三菱重工業と関西電力株式会社は共同で排ガスからCO2を効率よく化学的に回収する技術を開発しており、排ガスからのCO2回収技術では世界で最も省エネルギー化されたものとして確立されています。

原油の生産において、何も手を加えずに自然のエネルギーだけで採油を行った場合(一次回収)には、地中に存在する原油の2~3割程度しか回収できません。これまでインドネシアでは、水や天然ガスを使用した回収方法(二次回収法)が行われてきましたが、CO2を原油層に人工的に抽入する三次回収法のEORの採用により、原油の回収率がさらに向上していくと共に、CO2を地中に固定化することが可能となります。CO2を使用して原油の増産を行う三次回収法のEORは、既に米国等で商業化されており、大規模なCO2地中固定化の有力な方法として今後ますます増える傾向にあります。

以上

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