日商岩井(株)、三星グループとの共同事業により韓国でのマンション向けイービジネス「サイバービレッジ」事業へ出資参画
2002年2月19日
日商岩井株式会社は、韓国の大手企業三星グループが主体となって展開しているマンション向けイービジネスであるサイバービレッジ(Cyber Village)事業に出資参画致しました。
サイバービレッジ事業は、マンションの居住者が各住戸毎の専用タッチパネル式モバイルPC端末(ウェブパッド)を利用することにより、同システムを導入するマンション毎に設置されたローカルサーバーを介して、住戸毎の管理費の確認やマンション管理・保安システム管理をネット上で行うことを可能にします。また、ウェブパッドには通常のインターネット機能のほかに、ネット・バンキング機能や、韓国農協や近隣商店街からのケータリング・オーダーサービス、マンション内外の病院・法律相談・ゴルフ練習場・スポーツクラブなどの利用をネット上で予約できる機能も付いています。さらに現在、新規に開発分譲中のマンションに設置される次世代ウェブパッドでは、家庭内の電化製品の操作や状況確認を一元管理できるホームオートメーション機能も提供される予定です。
サイバービレッジの事業主体であるシーブイネット コーポレーション(Cvnet Corporation Ltd.)の筆頭株主である三星物産は、韓国内で年間1~2万戸強の住宅を供給する韓国最大のディベロッパーです。サイバービレッジは三星物産の新築マンションを中心に利用戸数を急速に伸ばしており、2001年1月のサービス開始以来、2001年12月末までに3万戸以上のマンションに導入され、2001年度には黒字決算を達成しました。三星物産の新築・既存マンションに加え、ほか韓国の優良ディベロッパーが開発するマンションへの導入も図られており、2003年度中には10万戸を超える利用者を獲得する見通しです。
サイバービレッジ事業はマンション開発における三星物産のブランド・パワーと、同じく株主である韓国最大手電子メーカーの三星電子グループによる技術面でのバックアップを受け、アジア最先端のブロードバンド大国である韓国におけるネット型マンション管理の最大勢力と認められるようになってきました。現在では香港・中国・シンガポール等の国からも注目を集めており、将来的には同システムのアジア各国における展開も視野に入れ、今後の事業展開を図ってまいります。
<サイバービレッジシステムで提供を受けれる主なサービス>
1.ホームネットワーキング
- インターネット接続サービス
- 農協や周辺店舗からのケイタリングサービス
- 三星グループ商品のオンラインショッピング
- 住居内電化製品のホームオートメーション化
- TV・映画の画像や音楽情報等のネット配信
- SOHO,生活情報ポータルサービス、娯楽情報等の各種サービス
2.マンション管理
- ネットバンキングを介したマンション管理費の徴収・管理
- オンライン/オフライン双方による各種保守、メンテナンス
- ネット管理による宅配物通知とその配送管理
- 電子掲示板による入居者に対する各種告知
- ネットを介した遠隔医療診断や弁護士相談等
- マンション内外の施設(病院、ゴルフ練習場、スポーツクラブ等)の電子予約
- セキュリティーゲートやTVインターフォンとの連動
<シーブイネット コーポレーション(CVnet Corporation Ltd.)概要>
設立日 | : | 2000年4月6日 |
本社所在地 | : | 大韓民国ソウル市江南区(Kanganam-ku, Soeul, Korea) |
社長 | : | 姜 秉贊(Kang Byong-Chang) |
資本金 | : | 29億ウォン(約3億円) |
出資比率 | : | 三星物産 約76% 三星電子グループ 約17% 日商岩井(株) 約 7% |
年商 | : | 初年度(2001年) 約150億ウォン(約15億円) |
以上