日商岩井グループ、業界最大手と組み、半導体・電子部品の直販を可能にする電子商取引システム運営会社「ファーストハンズ」を設立
2002年1月24日
日商岩井株式会社は、イービストレード株式会社、コンパックコンピュータ株式会社、マイクロソフト株式会社、株式会社ユーエフジェイ銀行、株式会社エヌ・ティ・ティ エックスなどと共同で、半導体・電子部品の直接販売を電子商取引システム上で可能にするファーストハンズ株式会社を設立致しました。
ファーストハンズは、半導体・電子部品メーカーと中堅および中小の製造業者などが直接販売を行う事ができる取引サイト「firsthands.com(ファーストハンズ ドットコム)」をインターネット上に構築します。 バイヤー会員の申し込み受付を開始し、1月下旬より取り引きを開始致します。
参画サプライヤーとして、半導体・電子部品分野では、TDK株式会社、日本ケミコン株式会社、オン・セミコンダクター株式会社、新電元工業株式会社、東京電音株式会社など、当初は約10社程度の有力メーカーと、PC・サーバー関連分野のコンパックコンピュータを予定しております。 特に半導体・電子部品分野については、順次参画企業を拡大して2003年度には50社程度の参加を想定しております。
一方、参画バイヤーとしては、通信機器関連分野の企業を中心に数十社が既に会員となることを表明しており、2003年度には約1000社の参加を見込んでいます。
半導体・電子部品業界は、国際化と未曾有のIT不況の中、生き残りをかけた厳しい競争が強いられています。 この様な状況下で中小製造業(1)は、十分なシステム投資ができず、非効率な取引状態が続き、大手製造業とのデジタルデバイド(IT格差)が広がる傾向にあります。 一方、大手半導体・電子部品供給業者にとって、中小企業向けの販売は効率や与信管理の面から採算が厳しく、積極的な販売政策を行って来なかったのが現状であります。
半導体・電子部品の電子商取引市場(Eマーケットプレイス)は既に数多く開設されていますが、これらは主に販売代理店や卸売業者が主導となって立ち上げたもので、緊急調達、在庫販売を中心とした需給マッチングを主な目的としています。 このため、中堅・中小企業の調達では補完的な機能に留まっており、取扱高も少額に留まっています。
この様な背景のもと、ファーストハンズでは従来のサイトとは一線を画しており、本格的な金融機能を備えるなど、今まで難しかった定常取引を実現する日本で最初のサイトとなっています。
■ファーストハンズ株式会社 概要
設立日 | 2001年10月10日 |
本社所在地 | 東京都港区台場2-3-1 |
社長 | 播广 義春(はりま よしはる) |
資本金 | 2億5000万円 |
出資比率 | 日商岩井株式会社56% イービストレード株式会社 17% コンパックコンピュータ株式会社 10% 日商岩井香港会社6% 株式会社ユーエフジェイ銀行5% マイクロソフト株式会社5% 株式会社エヌ・ティ・ティエックス1% |
年商 | 500億円(2005年度) |
以上