双日株式会社

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日商岩井・日商岩井米国会社、藤沢薬品工業と提携して医療品リサーチベンチャーへ投資

~商社と製薬会社、初めての本格的取り組み~

2001年7月31日

日商岩井株式会社と日商岩井米国会社は、米国の医薬品リサーチベンチャ企業向け投資会社 「FITE‐Ⅱ(Fujisawa Investments for Entrepreneurship, L.P.Ⅱ)」に125万ドルの出資を実行し、スタートアップ段階のリサーチベンチャーへの投資を行い、欧米でのバイオビジネスへの本格的な進出を開始致します。

FITE‐Ⅱは、日商岩井グループとオリックス キャピタル(ORIX Capital Corporation)がそれぞれ49.96%ずつ、藤沢薬品工業株式会社の100%子会社の「FRIA(Fujisawa Research Institute of America, Inc)」が0.08%の出資をしています。

最新テクノロジー、最先端情報入力ツールを得た日商岩井グループにとって、この投資は、1)バイオ市場進出へのインフラを作り、将来有望なベンチャーの発掘や関連分野での情報収集が出来る事、2)発掘した企業群のIPOによるキャピタルゲインが得られる事、 3)IT分野などの新規関連ビジネスチャンスの開拓ができる事、等の意義があります。 

1)バイオ市場進出へのインフラ作り
今後の飛躍的発展が期待されるバイオ市場において、将来のビジネスチャンス開拓のためには、高度な専門性を持ったパートナーとの案件発掘を通じ、ノウハウの蓄積・人材の育成を行っていく事が不可欠でありますが、藤沢薬品グループのアセスメントを通じる事により、的確かつタイムリーなアクション、情報収集及び人材の育成が可能となります。 本ファンドでは投資先に関する藤沢薬品グループの分析結果・評価方法・フォローアップなどの貴重なノウハウが可能で、日商岩井グループのバイオビジネスへの足がかりとなります。

2)発掘した企業群のIPOによるキャピタルゲイン
日商岩井グループでは、FITE‐Ⅱを通じて発掘したリサーチベンチャーを早急なIPOにつなげていく事を視野に入れています。 さらに日商岩井グループが独自で発掘したスタートアップベンチャーや公開企業への投資もポートフォリオに加える事により、さらなる収益も期待する事ができます。 バイオ投資の収益性は、対象分野によって大きく異なるため一概には言えませんが、IPO後の株価は購入時の株価に比べ、平均2~5倍になると見込まれています。 またIPOまでの到達率は一般的に高く、さらに期間も短いため、安定的かつ確実なリターンが期待でき、日商岩井グループでは、IRR30%以上のキャピタルゲインを目指しています。

3) 新規関連ビジネスチャンスの開拓
バイオテクノロジーを可能にしたのは、コンピューターや分析機器を始めとした最先端機器の発展であり、リサーチベンチャーへの投資を通じて、バイオインフォマティック産業への参画、また、医療・医薬関連での製品販売・原料取り扱いなど、IT分野等のビジネスへの波及効果も期待できます。

ファンドは、FRIAと藤沢薬品グループが主体となって運営し、投資先企業の発掘・技術評価等のアセスメントを行います。 またファンドの運用期間は10年間ですが、実際の投資の実行は、設立後2~3年で10~15件以上を目標としています。

バイオテクノロジー産業の市場は、米国で年間約1.6兆円(1998年)、日本で年間約1.2兆円(1998年)、欧州で年間約8,000億円(1995年)と想定されていますが、日本政府が2010年までに市場規模を25兆円まで拡大するという目標を掲げた様に、医療・医薬・農薬・食品・化学品・環境・ITという、あらゆる産業を革新しながら、世界規模での飛躍的な拡大が予想されている分野です。 近年、遺伝子情報の解析と判読が可能になり、新薬誕生への期待が大幅に膨らんでいる事に加え、遺伝子組み替えによる新食品・新農産物の商品化、技術革新を可能にした最先端IT及びその機器類市場の急成長など、将来に向けたバイオテクノロジー産業への本格的な取り組みが日商岩井グループにとって急務となっていました。 特に医療・医薬分野では、米国が世界の最先端であり、各企業は先を争って米国においてバイオ産業進出のためのベンチャー投資を行っています。 この分野は、極度に専門性が高く、専門家がいる医薬会社、病院、学術機関などとの提携は不可欠なものとなっています。

藤沢薬品グループは、日本の製薬会社の中でも米国でのバイオ関連ベンチャーキャピタルの発掘では、最も積極的であり、炎症・免疫・感染・中枢疾患・代謝性疾患などの分野に注力しています。 藤沢薬品工業の100%子会社で米国における研究開発を専門に行うFRIA 0.1%、藤沢薬品工業99.9%の共同出資で、1999年にファンド総額500万ドルの「FITE(Fujisawa Investment for Entrepreneurship, L.P.)」を設立し、既に6件のスタートアップ段階のリサーチベンチャー企業に総額250万ドルの投資を行っている実績があります。 FITE‐Ⅱは、FITEの残額(250万ドル)とのマッチング ファンドであり、事業投資はFITE:FITE‐Ⅱ=1:1で行っていきます。 

FITE‐Ⅱについて:
社名: Fujisawa Investment for Entrepreneurship Ⅱ, LP (FITE‐Ⅱ)
所在地 : 米国 イリノイ州 エバンストン(Evanston, Illinois, USA)
設立: 2001年4月9日
事業内容:医薬品リサーチベンチャー企業に対する投資
出資金総額: US$ 2,501,250
出資者/出資比率(出資金):
日商岩井株式会社・24.98% (US$625,000)
日商岩井米国会社・24.98%(US$625,000)
オリックス キャピタル・49.96%(US$1,250,000)
FRI・0.08%(US$1,250)


以上

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