双日株式会社

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IPをベースとした次世代統合通信ネットワークを採用

2000年12月1日

日商岩井株式会社は、国内および海外の事業所や関係子会社等を結ぶ全世界規模の情報通信ネットワークを株式会社ディーディーアイ(KDDI)の提供するIP(InternetProtocol)をベースとした、音声とデータの統合が可能な次世代統合通信ネットワークに全面的に切り替え、その構築・運用をインフォコム株式会社に一括アウトソーシングする事と致しました。この様な世界規模でのIPの通信方式を使った統合情報通信ネットワークへの切り替えは、世界でもまだ例がほとんどなく、日本企業では初めてとなります。

新ネットワークへの切り替えは11月下旬より来年の夏頃までに順次進められますが、これにより日本国内での通信コストと国内外の専用線コストを年間約20%(約3億円)削減する事が可能となります。イントラネット、インターネットなどの増大するデータ通信需要に対応するとともに、国際・国内電話についても最新技術であるVolP(VoiceoverIP)を全面的に取り入れ、特に従来専用線が構築されていなかった地域への国際電話は、料金の安い地域から集中発信してコストを大幅に下げる事ができます。

現在の日商岩井の通信ネットワークは、拠点間を結ぶ個別専用線および公衆回線を使用しており、国内および海外約200ヵ所の事業所を複数の通信会社のネットワークを利用して自前で構築しています。グループ経営強化の一環として、国内外の法人・支店・駐在員事務所・出張所だけでなく、関係会社等も視野に入れたネットワークの拡充を目的に、そのインフラとして大容量ネットワークを低コストで実現させる事を検討してきましたが、この度、最新技術であるIPネットワークの採用による音声・データの統合とその一括アウトソーシングを実施する事にしたものです。

今回のアウトソーシングにより交換機、中継器(ルーター)などのネットワーク機器の資産管理が不要になり、通信費をはじめとした各種コストの削減にもつながると同時に、グループ経営を推進していく上で必須となるグループ企業とのネットワーク接続を早期にかつ廉価に実行できます。またネットワークの運用・監視業務もインフォコムにアウトソース致します。

インフォコムは、KDDIのネットワークや機器の提供をベースに国内外の新IPネットワーク構築を企画・設計・移行のフルアウトソーシングで推進し、日商岩井の管理・運用業務の省力化を図ります。また、ネットワーク構築後は、日商岩井グループ全体の通信ネットワークおよび通信機器の運用・保守業務を一括受託管理します。一方インフォコムは、特別第二種電気通信事業者資格を取得し、このネットワークサービスを他企業にも拡大して通信サービス事業に参入していく予定であります。

KDDIは、国内・国際通信のトップ企業として世界規模の広範囲なカバレッジサポートを行っており、国内外のグローバルな高速バックボーンを日商岩井のグローバルネットワークとして一括提供をします。10月から商用サービスを開始したKDDIの“ペルセウス(PERSEUS)”という名の高速バックボーンは、エンド・ツー・エンドで高品質、高セキュリティかつシームレスなフルIPベースの次世代ネットワークです。

日商岩井のメリット

  1. 国際通話が低コストで実現できる。
  2. 国内・国際デジタルリンクにより、高品質ネットワークが利用できる。
  3. 各拠点からのアクセス回線の一本化により、運用保守とコスト負担を低減し、トータルコストを大幅に削減できる。
  4. 各拠点からの社外web検索が従来と比べてストレスなく利用できる。
  5. KDDIによる海外顧客へのサポートが期待できる。

以上

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