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サイノミクスとドイツ銀行、BtoB電子商取引市場向け新決済サービスを開始

2000年11月2日

サイノミクス株式会社とドイツ銀行は、BtoB電子商取引において、世界で初めて「アイデントラス」の電子認証を利用したクロスボーダー(国際間)及び各国内間の電子請求決済サービスを順次共同で提供していく事に合意致しました。本電子請求決済サービスでは、3年後の2003年には1400億円(約13億米ドル)の取り扱いを目指しております。

サイノミクスとドイツ銀行による新電子請求サービスは、急速に成長しているBtoB電子商取引に参加するすべての企業を対象としており、2001年3月よりサービスを開始致します。本決済サービスの最初の利用者としては、紙パルプの購買・販売サイト「イーペーパー・アライアンス(シンガポール)」を予定しています。同サイトはシンガポールのアジア・パルプ&ペーパーを始めとするアジアの製紙会社による原材料の調達及び製品の販売を行うものです。

日本国内のBtoB電子商取引市場は、2003年には68兆円の市場規模になると見込まれています。一方で各電子商取引市場の現状は、契約売買のマッチングに留まる事なく、契約後の物流や海上保険手配、決済までをオンラインで行うフルフィルメント・サービス(貿易業務アウトソース)が求められており、決済についてもBtoB電子商取引のデファクト・スタンダードが確立されていないのが現状です。

サイノミクスは、BtoB電子商取引参加企業すべてに対して契約後の物流、海上保険手配、決済までをオンラインで行うフルフィルメント・サービス「eTradeLifelineTM」を通じて事務作業のコスト低減をもたらし、貿易取引一連の流れを改善します。「eTradeLifelineTM」によるサービスとBtoB電子商取引でのデファクト・スタンダードとなり得る決済は、ドイツ銀行の「db-eBills」を利用したものとなり、貿易関連業務に携わる各社の個々の代金回収を代行し、一本にまとめて省力化する事によって代金回収・支払コストの低減をもたらします。

「db-eBills」とは「アイデントラス」の認証システムを利用して各BtoB電子商取引の鍵となるセキュリティーと信用構造を強化して、取引企業間の資金移動を合理的かつ高い安全性を伴ってインターネットで行う電子決済システムです。現状の請求業務をオンラインに置き換えて、電子請求書発行/支払のプロセスをペーパーレスにして、その進捗状況を同日中に確認できるシステムです。本システムを利用する企業が行う請求、債権/債務確認、取立/支払の各段階を合理化する様にデザインされており、その結果、本システムを利用する企業のコストの低減をもたらします。

今回の合意に際し、サイノミクス株式会社社長今野泉は、ドイツ銀行との合意の意義を以下のように述べています。「世界最先端の金融知識とサービス提供を誇るドイツ銀行との合意は貿易取引一連の流れの合理化を追求するサイノミクスの戦略に完全に合致しており、まだ市場には見当たらない最も革新的なBtoB電子商取引に合った決済方法を提供できると考えています。更に、サイノミクスが本決済サービスに先駆けて市場に投入するコンテナのスケジュール確認/見積・値段交渉/ブッキングサービス、海上保険付保サービス、船積書類作成サービスとの有機的な相乗効果が期待できると同時に、サイノミクスが提供するサービス利用者の利便性を加速的に高めるものと確信しています。」また、ドイツ銀行グローバルキャッシュマネージメントアジア太平洋地域統括責任者ジミー・ヤップは、以下のように述べています。「ドイツ銀行はサイノミクスと共同で日本の企業にも最先端の電子的に請求書を提示/支払サービスを提供できる事を誇りに思っています。又、世界で初めてのCrossBorder且つ、取引銀行に縛られない電子商取引向けの解決策をアジアで提供できる事に対し大変な喜びを感じています。我々は全世界の企業に対してこの決済方法が利用できるビジネスモデルに向け共同作業に入っています。


以上

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