双日株式会社

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ヌサンタラシッピング第1号タンカー・スリヤ サツマの引渡し完了

2000年10月25日

日商岩井株式会社の100%出資会社であるヌサンタラシッピング株式会社と、株式会社商船三井は、NKKの津製作所にて、液化天然ガス(LNG)タンカー「スリヤ サツマ」の引き渡しを受けました。本船はヌサンタラシッピングが初めて保有するタンカーとなります。引き渡しの10月24日に、インドネシアへ向けて出航し日本へのLNG輸送を開始致します。

日商岩井は、20年の契約で、インドネシア国営石油会社プルタミナを売主とし、広島ガス株式会社(広島市)・日本ガス株式会社(鹿児島市)を買主とする、LNGプロジェクトに参画しております。1996年から小型LNGタンカー「スリヤ アキ」で、年間約20万トンのデリバリーを行っておりましたが、この度「スリヤ サツマ」の投入により、当初の計画通り2隻で年間40万トンのLNGを輸送する体制が整うことになります。

今回建造された「スリヤ サツマ」は、全長151メートル、幅28メートル、積載量約22,500平方メートルと、通常のLNGタンカーの約5分の1の大きさです。 このため、大規模な受け入れ設備でなくても、LNGの受け入れが可能となります。「スリヤ サツマ」は、世界最大のLNG出荷基地である、インドネシア東カリマンタンのボンタンと日本の間を往復致します。航海日数は往復で約2週間で1航海につき約1万トンのLNGを輸送します。

LNGは環境に優しいクリーンエネルギーとして、発電事業、産業用燃料、家庭用都市ガスといった用途の他に、天然ガス自動車、燃料電池原料、更に石油化学製品原料など、多様な分野で用いられています。資源輸入国である日本にとってLNGは重要なエネルギーとして、今後需要が伸びると考えられております。日本に輸入されるLNGのうち年間約1,800万トンがインドネシアから輸入されておりますが、日商岩井ではインドネシア産のLNGを年間約1,500万トン取扱っております。 今後もLNGの安定供給を図ると共に、需要家の要請に合わせた木目細かなサービスで
LNGビジネスを積極展開していきます。


以上

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