双日株式会社

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日商岩井石油ガス、大阪ガスの資本参加を受けLPGビジネス体制を確立

2000年10月4日

日商岩井株式会社と大阪ガス株式会社は、日商岩井石油ガス株式会社(NIPG)の株式譲渡についての交渉を行って参りましたが、9月28日に当社が保有するNIPGの株式70%を大阪ガスに譲渡する事で合意に至り、このたび譲渡を完了致しました。

NIPGは、1950年代の中頃より日本のLPG輸入の草分的存在であった当社のLPG(液化石油ガス)部門が1990年に分社独立して設立された輸入元売会社です。LPG事業において長年の歴史を持ち、業界での知名度も高く、全国に卸売・小売を行う20社の関係会社群と約300社の特約店網を有しており、川上の輸入から川下の消費者販売までの一貫体制を備えております。

LNG(液化天然ガス)の取引において当社とかねてより友好関係がある大阪ガスでは、長期経営計画「2010年ビジョン」でLPGビジネスへの本格参入を表明しており、競争力のあるLPGを確保し、LPGの販売流通体制を確立する事を掲げています。

また、財務体質の改善・収益構造の改革を柱とした「中期経営計画-2002」を実行中の当社では、グループ全社での事業ポートフォリオの再構築を進めています。連結経営を強化するために関係会社の整理・統合を進めており、シナジー効果をもたらすパートナーとの連携が不可欠でした。

NIPGは、大阪ガスの資本参加を受ける事により、LPG調達力の強化や物流の合理化、財務体質の改善が図れ、大阪ガスが持つ技術力と消費者管理ノウハウをもとに、従来のLPG業界では得られなかった新たなビジネスチャンスが生まれます。また当社は、大阪ガスと協力してNIPGグループの発展に努めるとともにLPG事業を通じて大阪ガスとの関係をさらに深める事で、エネルギーをはじめとした様々な分野での協力・提携が日商岩井グループ全体で可能となります。

規制緩和により電力、ガス、石油をはじめとするエネルギー業界全般の垣根がなくなる大きな転換期に大阪ガスの資本参加を受けて、NIPGは従来にも増してLPGの調達力の強化、物流の合理化、積極的な営業展開を行い、価格競争力の確保と消費者利益への貢献をして参ります。LPGビジネスはもとより、マイクロガスタービン、燃料電池等の小型分散発電、ガスコージェネレーション、さらには消費者とのアクセスを通じてBtoCビジネスへと業容の拡大と発展をめざして参ります。

NIPGならびにNIPGグループ各社は、消費者や取引先に評価される会社として、今後ますます業務に精進していきます。なお、日商岩井石油ガスをはじめとするグループ各社の社名や商号、従業員等はそのまま継承されて参ります。


以上

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