自己の能力開発を通じ組織力をアップするために「EQ」を活用
2000年10月3日
日商岩井株式会社では、全役職員を対象に「EQ診断」を実施致します。「EQ」という言葉は、日本ではまだなじみが薄いものですが、米国では最近注目されている概念であり、先進的な組織で「EQ」の考え方による人材育成・マネージメントが導入されています。
「EQ」の概念
「EQ」とは「自分および他の人達の感情を認識し、自らをモティベートし、自らの感情と他の人達との関係を効果的にマネージするために必要とされる能力」と定義され、"EmotionalIntelligence(心の知能指数)"と呼ばれています。「IQ」が10代以降ほとんど変わらないと言われているのに対して「EQ」は生来的に固定されたものではなく、生涯を通じて学習可能で成熟し続けるものと言われています。
日商岩井が「EQ診断」を実施する目的
「EQ診断」は、日商岩井の企業理念である「個の尊重」を実現する具体策の一環として、実施するものです。社員全員が自由な発想を持ち、相手を尊重し、公正でゆとりのある心を持つ事が21世紀に向かって益々重要となってきます。顧客に対するコミュニケーションと良質なサービスを通じ顧客満足度(CS)を高めるため、また自らの心を健康に保ち、最大限能力を発揮するためにも、人間との心の係わり合いを重視している「EQ」の考え方は大変役に立つと考えます。「EQ診断」を行う事により、本人の仕事の取り組み方・ストレスの状態・人間関係への興味の度合い等が認識され、自己開発により各自の能力を高め、その結果「日商岩井の組織の力を高める事」を目的としています。自己開発を継続して行ない、自己の変化を把握するためにも「EQ診断」は毎年実施していく予定です。年1回の「EQ診断」とは別に、必要に応じて個別の診断を受けられる体制も整えます。
「EQ診断」結果
「EQ診断」では24の素養について診断結果をポイント表示しますが、「EQ」が高い・低いというのは、各素養の総合的なバランスによるものであり、個々の素養ポイントの高い・低いによるものではありません。各自が「EQ診断」の結果を見て自分自身の感情・情動の傾向や特徴を認識し、十分な要素と不十分な要素を知り、不十分な要素を自己開発して、より高い成果を出せる人材と
なる事を目的としていますが「EQ診断」の結果は、人事面での評価・登用・昇給の指標としては使用致しません。なお「EQ診断」結果の分析方法および自己開発のヒントを社内ホームページ(コペルニクス)に掲載して、社員一人ひとりの理解を深めていきます。
以上