日商岩井系VC、Eメールマーケティングで合弁会社を設立
2000年9月21日
日商岩井米国会社の投資会社であるジーエルキュー・アントレピア(GLQEntrepia,Inc)は、米国最大手のEメールマーケティング会社であるビッグフット・インタラクティブ社、ブルースター株式会社および株式会社メールニュースと共同で“ビッグフットジャパン株式会社”を設立し、10月1日よりサービスを開始致します。
ビッグフットジャパンは、ビッグフット・インタラクティブ社が米国で蓄積してきた伝統的大企業向けの各種キャンペーンのノウハウと最新の配信システムを利用する事により、継続性のある顧客との関係構築を極めて低いコストで実現出来るシステムを持ちます。
セキュリティーを含む運営に関するノウハウは、Eメール配信代行サービスを既に4年以上日本で展開し大手企業顧客を持つブルースターからの協力を受け、Eメールキャンペーンのノウハウをメールニュース経由で販売する事に関しては、メールに特化した広告会社として急成長中のメールニュースの協力を受けてスピーディーな日本市場での展開を可能とします。一方、外資系コンサルティングファームから経営陣を採用する事も予定しています。
ビッグフット・インタラクティブ社はどこよりも早く1995年からEメールを用いたマーケティングを手がけている業界最大手の企業で、Eメールアドレスの収集からカスタマー・ロイヤリティ・プログラムやカスタマー・リテンション・プログラムに至るまでの一貫したソリューションを米国大手企業に納入した実績を持っております。技術的な先行性に併せ、高いコンサルテーションノウハウを蓄積している事が大きな強みとなっています。
ビッグフット・インタラクティブ社は、Eメールキャンペーン自体のノウハウのみならず、大規模で柔軟なEメール配信インフラの開発でも知られています。同社のシステムを用いる事により、受取人ごとに全く異なるコンテンツを自動的に生成しながら、1日5000万通のEメールを送信することを可能にしています。また送信結果として各受取人の反応を個別に保存し、次回以降の配信時のコンテンツに反映する事も可能となっております。すでに獲得し、確立されたノウハウを活用する事によって、きめの細かい複雑で継続的なEメールキャンペーンのコンサルテーションを含めたEメール配信を行いクライアント企業の収益に大きく貢献しています。
日本におけるEメールを用いたダイレクトマーケティングサービスの市場規模は2004年時点で300億円と予測しており今後急成長する分野であると予想しています。一方、米国での規模は2003年に20億ドル(約2200億円)に達すると予測されております。このサービスを提供する企業は、いわゆる「ドッコム系企業に強い会社」とビッグフット・インタラクティブ社の様な「従来型産業に属する企業群に強い会社」とに分化が進んでいます。これは、Eメールの配信の代行事業という側面の強い前者に比べて、後者では既に多様な進化を遂げているダイレクトマーケティングのノウハウをEメールやインターネット上で効率よく展開することが求められているためです。
以上