日商岩井、中国初のLNG輸入プロジェクトに応札
2000年9月9日
日商岩井株式会社は、コンソーシアムの一員として、中国・広東省におけるLNG受入基地、ガスパイプライン・プロジェクトの外資側出資者選定の公募に対し、本日、9月8日に応札書類を提出いたしました。
このコンソーシアムは、LNGビジネスに関する様々な分野で幅広い経験と実績を持つ企業が国際的な提携を行ったものです。このコンソーシアムは、本邦から、LNG受入基地の建設、運営、LNG輸送、LNGの購入に実績を持つ、中部電力株式会社、日商岩井の2社が本入札の目的で51%:49%のシェアで設立した、ジャパンカントンLNG社、香港から、ガス炊き発電設備も有する香港大手の電力会社、中華電力公司子会社のCLPエンタープライズ社、更に、LNG供給プロジェクトに実績を持つ、世界最大のオイルメジャーである、エクソンモービルが本入札の目的で設立したエクソンモービルチャイナ(シンセン)LNG社で構成されています。
広東LNG受入基地、ガスパイプラインプロジェクトは、本入札にて外資選定の上、中国側と共同で企業化調査を行い、中国南部、香港への天然ガス供給を行うため、中国で初めてLNG受入基地及び関連設備を建設、運営するプロジェクトです。受入基地は中国・シンセン市近郊に建設予定で、計画によると2005年完成の第一期と、2008年完成の第二期に分かれています。中国側の目算では第一期総プロジェクト・コストは51億元(約689億円)で受入基地とガスパイプライン327キロメートル、LNGの年間輸入量では約300万トンを見込んでいます。第二期の総プロジェクトコストは21億元(約284億円)で、LNG受入基地増設とガスパイプライン182キロメートル、LNG年間輸入量が追加で約200万トン、第一期と第二期あわせて約500万トンです。
日商岩井としましては、我々のコンソーシアムと中国側とで連携して本プロジェクトを推進して行けば必ずや成功に導くことが出来ると考えています。
コンソーシアムメンバー:
ExxonMobilChina(Shenzhen)LNGLimited
(世界最大の民間石油・ガス会社米国エクソンモービル社の子会社)
CLPEnterprisesLimited(香港の電力会社中華電力公司の子会社)
JapanGuangdongLNGCompany
(中部電力、日商岩井で設立した合弁会社。今回の応札に合わせて設立)
以上