双日株式会社

閉じる

日商岩井と新日鐵、アソミナス社向け第一高炉中間改修プロジェクト受注

2000年8月8日

日商岩井株式会社は、新日本製鐵株式會社と共同で、ブラジルのアソミナス社より同社の第一高炉中間改修プロジェクトをターンキーで受注し、この程契約に調印致しました。アソミナス社は、高炉1基(約2800m3)を有するブラジル第5位の高炉メーカーです。粗鋼生産能力は年間240万㌧で、最終生産製品はスラブ、ブルーム、ビレットとなります。

アソミナス社は、1994年10月より現在まで稼働している第一高炉に対して、高炉寿命を15年延長する事と、炉内容積を約15%拡大する事を目的として、2001年5月に中間改修工事を行う事を決定しました。欧州企業4社および日本企業2社のサプライヤーと技術・商務交渉を続けた結果、最終的に高い技術力を有し、数多くの中間改修工事を実施した経験を持つ日商岩井・新日鐵グループと契約する事となりました。

今回納入する高炉冷却システムは、新日鐵の鋳鉄製ステーブと銅製ステーブとの組み合わせから成っており、アソミナス社の原料、操業条件に最適な構成となっております。アソミナス社は高炉が1基しかないため、日商岩井・新日鐵グループでは、過去の改修工事の経験をもとに、高炉鉄皮や配管などの既存の設備を最大限に流用した短工期設計、工法を提案し、これが高く評価されました。なお、銅製ステーブについては、短工期を達成するために形状や配管設計上の自由度が高い鋳造式銅ステーブの採用を決定し、多数の納入実績を有する後藤合金株式会社製の銅ステーブを納入する事と致しました。

新日鐵プラント事業部では、今年4月より新たに高炉プラント部を設置し、社外高炉向けの営業活動を強化して参りましたが、本件の受注が新体制最初の海外受注案件となります。尚、本プロジェクトで、新日鐵の高炉改修工事実績は全世界で65基目となります。


以上

このページの先頭へ