双日株式会社

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日商岩井石油、「セルフガソリンスタンド」建設業に本格参入

2000年5月24日

日商岩井株式会社の石油販売子会社である日商岩井石油株式会社(本社:大阪府 大阪市、社長:木戸武志)は、セルフ給油解禁以来、いち早くセルフガソリンスタンドの運営に乗り出して参りましたが、そこで蓄積してきたノウハウを生かしてセルフガソリンスタンド建設業へ本格参入致します。セルフガソリンスタンドのシステムをパッケージにして、設計・施工・建設まで一貫体制で請け負い販売するのは業界では初めてのことです。

日商岩井石油が販売するのは、独自開発のプリペイドカード方式のセルフガソリンスタンド給油システムです。システムの心臓部であるカードターミナルは、POSメーカーの日通工株式会社と通信機器メーカーの株式会社田村電機製作所と共同で開発しました。給油客はカードターミナルにプリペイドカードを差し込み、油種ボタンで油種を設定して給油を行います。プリペイドカードは3千円、5千円、1万円の3種類あり、ガソリンスタンド内の自動販売機で販売し、その場で精算が可能です。安全面で必要不可欠な監視・防火設備は音響機器メーカーのTOA(株)などと開発しました。監視カメラは4台で1組となっており、車の動きを感知して画面を切り替える仕組みで、常時1名で監視をすることができます。

これまで、ガソリンスタンド敷地面積が狭い日本では、セルフ給油に7分以上かかってしまうので、広い敷地を確保する必要があると言われておりましたが、1人あたりの給油時間を短縮させるシステムの開発により、給油効率を上げ、狭い敷地でもセルフ化を可能と致しました。コスト面でも、機器の省力化、給油方法の簡略化により約2千万円の設備費用で建設が可能となりました。日商岩井石油のシステムは、「ONLY1」をキャッチフレーズに、監視人は1人、金銭管理場所は1ヶ所、支払方法はプリペイドカード利用の1種類と、非常にシンプルなものになっております。プリペイドカード方式を採用したことにより、代金処理の手間を解消しキャッシュフローを向上させることができます。また、ガソリン販売価格も通常のガソリンスタンドよりもコストダウン分の値下げが可能であり、販売面での競争力もあると考えられます。

現在、全国に約56,000ヶ所あるガソリンスタンドは、5年後には、約30,000ヶ所にまで減少し、そのうちの6割はセルフガソリンスタンドに切り替わると予想されております。日商岩井石油ではセルフガソリンスタンドの1割のシェアを確保することを目標に、3年目には約300ヶ所の受注で、年間売上げ60億円を目指します。

【ご参考】
日商岩井石油株式会社会社概要

●設立 : 昭和33年3月15日
●住所 : 大阪市中央区淡路町3-3-7(興和淡心ビル)
●代表者 : 木戸武志
●資本金 : 283百万円
●売上高 : 94,054百万円
●従業員数 : 320名
●業務内容 : 石油製品・石炭等の卸売・小売、他


以上

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