世界初のディスポーザー用シングルレバー混合水栓の発売を開始
2000年5月23日
『生ごみ処理システム』用に特別開発された環境配慮型商品
日商岩井株式会社のグループ企業である日商岩井機電販売株式会社は、世界初となるディスポーザー用シングルレバー混合水栓の発売を5月23日より開始致します。ミズタニバルブ工業株式会社が混合水栓を製造し、日商岩井機電販売が総発売元として販売を行ない、初年度は1万台、次年度には2万台の取扱いを予定しております。
<開発の背景>
近年、ごみ焼却場から発生するダイオキシン問題やごみの分別等の問題が社会的な環境課題となっております。この様な状況下で、建設省により1994年から3ヵ年に渡り「ディスポーザーによる生ごみリサイクルシステムの開発」が実施されました。本年3月までフィールドテストが行なわれ、現在は、技術的に確立されたディスポーザによる生ごみ処理システムが建設大臣の認定のもとに普及しつつあります。認定を受けた生ごみ処理システムの使用に際しては、排水配管の詰まりを防止するため、ディスポーザーを使用しながら毎分8リットル程度の水を流す必要があります。今まではディスポーザーを設置する場合は専用のスイッチを壁面等に電気配線工事を行なって取り付けなければなりませんでしたが、本商品は水栓にスイッチが内蔵されていますので、別途工事を行なう必要がありません。
<開発の趣旨と商品の特徴>
本商品は環境に配慮した水栓として主レバーハンドル部分にクリック機構を設けており、節水機能を付加させています。配管の詰まりを防止するため、ディスポーザーを使用する際に必ず水が定量流れるようにしています。(水を流さずにディスポーザーのみの運転にならない様な安全機構になっています。特許出願中)従来のように専用スイッチを設ける必要がなく、施工も非常に簡単です。水栓の本体側面のディスポーザー用ハンドルにスイッチ機能を持たせ、工事もシンク上面からドライバー1本で取り付けられるようにしてあります。
<日本における生ごみの現状>
ごみの総排出量は、年間で約5000万トンと推計されますが、家庭から排出される生ごみの量は、その内の約25%前後と推計されています。生ごみは、通常ごみ焼却場で焼却処理されていますが、生ごみは含水率が70%強であるため、焼却処分をする際に、焼却炉からダイオキシンが発生する可能性が高くなります。また、カラスや猫などが、回収されるまでの生ごみを散乱させて周辺環境を悪化させて、その対策に追われている自治体もあります。
<生ごみ処理システムの市場規模>
新築市場110万戸+リフォーム市場70万戸=180万戸/年間の内、販売対象率を55%としますと100万戸が販売対象戸数となります。これを各価格にあてはめますと、システム:参考価格30万円×100万戸=3000億円、水栓:参考価格7万円×100万戸=700億円の市場規模とそれぞれ算定する事ができます。
<日商岩井機電販売株式会社概要>
本社 : 東京都千代田区東神田2-10-14(03-3863-9960)
社長 : 渡邉信二
設立 : 1989年10月
資本金 : 170百万円
年商 : 300億円
多岐にわたるユーザー向けに産業機械や製鉄関連機器設備ならびに生活環境機器などの国内取引・輸出入取引を行ない、Only Oneと評される機械商社を目指しております。
<ミズタニバルブ工業株式会社概要>
本社 : 岐阜県山県郡美山町富永194(0581-52-2131)
社長 : 水谷直義
設立 : 1951年5月
資本金 : 30百万円
年商 : 20億円
キッチン、洗面化粧台、浴室等の水栓金具の製造および販売を行なっており、
スイスのメーカー「KWC社」日本国内唯一の代理店に認定されております。
以上