シンガポールの電力送配電会社より変電設備一式を受注
2000年4月27日
日商岩井株式会社と富士電機株式会社は共同で、シンガポールのパワーグリッド社(以下PG社)より変電設備一式を約15億円で受注致しました。 島内3ヵ所(セノコ、ジュロン、タンピネス)の変電所向けに230キロボルト大型変圧器8基とリアクトル(無効電力を吸収し、有効電力のフローを促進する機械設備)2基の合計10基を設置するもので、必要な設備の供給から据付工事までを一括して請け負うターンキー契約となっており、2002年2月完工の予定となっております。
シンガポールでは、情報通信分野のビジネス拡大とともに、電力需要が増大しておりますが、電力の安定供給が計れる様、島内の電力送配電網の整備計画が進められています。 日商岩井は、昨年5月に株式会社東芝がチュアスパワー社向けに受注した400キロボルトガス遮断機(GIS)建設案件に協力しております。 また、昨年7月には古河電気工業株式会社と共同でPG社向けに電力ケーブル案件としてはアジア最大級の受注規模となる「230キロボルト架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル敷設プロジェクト」と「400キロボルト紙絶縁油圧式電力ケーブル敷設プロジェクト」を約150億円で受注しており、本件はこれらの契約に続く受注となっております。
今回の受注は、品質と価格での優位性と操業信頼性に加え、過去の実績が高く評価されたものであります。 シンガポールでは国民生活を支える電力、通信、交通などのインフラ整備需要が依然旺盛であり、電力用資機材に関してベトナムや台湾を始めとするアジアで大きな受注実績を持つ日商岩井では、2001年迄に総額で約300億円以上と算定されているシンガポールの変電案件の完全受注を目指しております。
《参考》
PG社は、1995年10月に公共事業公社のPUB(Public Utility Board)から分離独立したシンガポール最大の法人であるシンガポールパワー社傘下の民営の電力送配電会社です。
以上