日商岩井株式会社は、株式会社デジタルデザイン（社長：寺井和彦、本社大阪市住之江区）とデジタルデザインの子会社である株式会社アクアリウムコンピューター（社長：宮原徹）の国内における総販売代理店契約を締結することで合意いたしました。また日商岩井はデジタルデザインに対し3000万円の出資を致しました。

デジタルデザインは、1998年にオラクル社のデータベース製品用高速データ通信ミドルウエア「FastConnector」（定価：Linux版５ユーザー・10セッション5万円から）を開発し、既に３万ユーザー以上の納入実績があります。このミドルウェアは、低速モデム通信の場合で通信時間を最大で約1/10に短縮することを可能とします。

また、新製品として、オラクル・データベース間の大量データのレプリケーションを低速回線においても高速データ転送をおこなうことのできるミドルウエア「FCReplicator」（定価：Linux版２サイト＝２サーバー20万円から）を5月に発売開始いたします。

アクアリウムコンピューターは、マイクロ・インターネット・サーバーを開発・販売しておりますが、既存の「bluegrass」「whiteneon」（定価：22万8千円より）に加え、新たに、処理性能・記憶容量を大幅に強化した高性能マイクロ・サーバー「silverneon」（定価：5月１日発表予定）を６月より市場投入いたします。「silverneon」は、将来大きな需要が期待されている個人向けサーバー市場を意識した先進的なデザインを採用しております。

これらのマイクロ・サーバーはLinuxOS（基本ソフト）を搭載しておりますが、LinuxOSのサーバーは、米国では昨年度既にWindowsNTのシェアを抜き31.3％（出荷ベース）と急伸しており、日本では今年（2000年）がLinux元年となると言われております。日本でのLinuxOSサーバーのシェアは98年度全サーバーの出荷台数において約２％、99年度は約５％程度と推定されておりますが、2000年度は約10％に達すると予想されており、急速な普及が期待されております。

従来、UNIXOSサーバーやWindowsNTサーバー等、比較的高価な（最低でも50万円／1台）サーバーしかユーザーの選択肢はなかったところに、OS製品としては無償（但し、通常サポートは有料）であるLinuxOSの出現によりサーバー価格が低下し、今後は中小企業もしくは大企業内の各部署単位でも手軽にサーバーを保有することが可能となります。今後、LinuxOSを搭載したサーバーはLowEndのサーバー・マーケットを創造すると同時に、他OSサーバーのマーケットにも浸透していくものと予想されています。

日本オラクルも今後LinuxOSが普及していくと予想しており、LinuxOS用データベース製品販売に注力していく方針で、今回、日本オラクルの支援を受け、日商岩井とデジタルデザインが高性能マイクロ・サーバー及びオラクルのデータベース用ミドルウェアの全国での一斉販売を開始することにより、Linuxを切り口に一挙に日本でのサーバー及び関連ソフトウェア製品市場で優位に立つことを狙っております。

日商岩井は、今回のデジタルデザイン製ミドルウエア、高性能マイクロ・インターネット・サーバーの販売において、今後約200社の代理店網を構築する予定であり、来年度は約50億円の売上げを目指しております。

尚、日商岩井ではこれら商品紹介のためにホームページをを新たに開設しました。
＜http://nicwave.d-d.co.jp＞

【参考資料】
１株式会社デジタルデザインの会社概要
設立年月日 ： 1996年２月6日
本社所在地 ： 〒559-0034大阪市住之江区南港北2－1－10 ATCビルITM棟６F
電話:06-6613-2304　　URL:http://www.d-d.co.jp/
代表取締役 ： 寺井和彦（てらいかずひこ）
資本金 ： 2億円（2000年3月31日現在）
発行株式数 ： 4,000株（１株50,000円）
年商 ： ２億7千万円（2000年１月期）
従業員数 ： 33名
業務内容 ： ソフトウェア製品開発及び販売

２株式会社アクアリウムコンピューターの会社概要
設立年月日 ： 1999年７月23日
本社所在地 ： 〒559-0034大阪市住之江区南港北２－１－10 ATCビルITM棟６F
電話 ： 06-6569-1006
URL ： http://www.aqua-computer.com/
代表取締役 ： 宮原徹（みやはらとおる）
資本金 ： 1,500万円
従業員数 ： 5名
業務内容 ： コンピューター及び周辺機器の企画・開発・販売

以上