日商岩井ケミマック東京、ごみ焼却灰処理用プラズマ装置販売開始
2000年4月14日
日商岩井株式会社100%出資の子会社である日商岩井ケミマック東京株式会社は、全国的な環境課題となっているダイオキシンの処理問題および最終処分場の延命化対策に取り組むため、米国フェニックス・ソリューションズ社(PhoenixSolutionsCompany)の環境対策システムの販売代理店権を取得して戦略的に販売活動を開始する事と致しました。
フェニックス・ソリューションズ社は、日本国内の灰溶融システムにおいて最も採用実績の高い米国プラズマ・エネルギー社を本年1月に買収。同月に日商岩井ケミマック東京はフェニックス・ソリューションズ社のプラズマヒーティングシステムの国内総販売代理店契約を締結して4月より販売を開始するに至りました。
電気をエネルギー源としてプラズマを発生させるこの装置では、焼却灰を超高温で加熱処理(灰溶融)し、リサイクル資材としてのスラグを作り出す事が可能です。現在日本国内では、一般廃棄物を焼却した際に排出される焼却灰や排煙中に含まれる飛灰は、多くがセメントや薬品などで固化するという処理方法が取られていますが、固化されたものは最終処分場に投棄される他に処理方法はありません。しかし、灰を溶融したスラグは環境への配慮を勘案してリサイクル原料としての利用方法があり、今後の広がりがあると考えております。またプラズマヒーティングシステムの利用分野は、環境分野以外に原子力分野(低レベル放射能廃棄物処理)などにも利用する事が可能です。
日商岩井ケミマック東京株式会社概要 : http://www.chemimac.co.jp/
東京都千代田区岩本町3-9-5(電話03-5823-2011)
代表取締役社長:津田實、年商:約90億円、資本金 : 9000万円
1995年に日商岩井100%出資により設立され、国内の電力および環境分野、プラスチック加工機器、石油化学分野向けの機器調達などを中心に営業活動を行っている。特に大手エンジニアリング会社の海外調達について数多くのベンダーと取引実績があるが、ペットボトル成形機や真空ポンプの取り扱いを通じて化学機器専門商社としての地位をも築いている
以上