日商岩井インフォコム、日本で初めての「自然対話型」音声認識ソフトの販売を開始
2000年2月13日
日商岩井インフォコム株式会社(社長: 沼 惇、日商岩井株式会社の100%子会社)は、オーストリアのウイーンを拠点とするフィリップス社と音声認識ソフトウエアの日本市場での販売パートナーとしてライセンス使用許諾契約を締結致しました。
従来の音声認識ソフトは、基本的に「単語認識」方式が取られており、コンピューターの指示に従って話者が単語を発する形式でありました。 一方、フィリップス社の音声認識ソフトは、話者が「自然対話」をする方式で対応が可能な画期的なソフトです。日本では初めて採用される事となりますが、アジアでも採用されている所が少なく、大変珍しいソフトウェアであります。
人間同士の会話の様に、自然な形で使用する事ができ、日本語特有の曖昧な表現にも反応して、話者の発する話の内容に応じてコンピューター側がインテリジェントに対応する事が可能です。
日商岩井インフォコムでは、コールセンターのオペレーター応対機能の代替や、イエローページサービス、ホワイトページサービス等、幅広い応用範囲を想定しております。2月より単語認識型の「スピーチパール」と自然対話型の「スピーチマニア」の2製品を本格的に販売開始し、初年度5億円、3年以内に30億円の売上を計画しています。
日商岩井インフォコムでは、既にアメリカの音声認識ソフトウェアを組み込んだシステムのコールセンターなどへの納入実績がありますが、最近市場からのニーズが高くなっている電話用途向けの音声認識ソフト分野に関して本格的な参入をする事となります。
フィリップス社では、スイス鉄道やルフトハンザ航空向けなどに、既に数十システムを納入して大好評を得ております。特にイタリアの携帯電話会社に納入したシステムは、フィリップス社の音声認識ソフトを使って約400種類のコンテンツ(天気予報、航空機予約など)にアクセスする事ができるものであり、その使い勝手の良さから文字情報サービス(WAP/Wireless Application Protocol)以上のアクセス数を誇っています。
以上