日本企業初の民活海外国際空港ターミナル建設・運営プロジェクト「マニラ国際空港第三ターミナル」着工
2000年1月18日
日商岩井株式会社はマニラ・ニノイアキノ国際空港第三ターミナル建設・運営プロ ジェクトを手がける「フィリピン・インターナショナル・エアー・ターミナル 社(PIATCO)」に出資、海外では日本企業初参画となる国際空港ターミナル 運営事業を推進していますが、今般PIATCO社は同ターミナルビル建設を豊富 な実績を有する竹中工務店に発注、1月17日に着工の運びとなりました。 契約金額は約3億3千万ドルで、2002年7月の完成を予定しています。
このプロジェクトは、PIATCO社が年間利用旅客数1500万人規模の国際線専 用ターミナルを建設、25年間運営した後、政府に引渡す民活方式(BOT方式) を採用し、総事業費は約5億ドル(資本金30%、借入金70%)。完成後のタ ーミナルビル運営は、世界有数の規模を誇るフランクフルト空港を運営し、 PIACTOの筆頭株主でもある「フランクフルト空港公団」が担当します。
フィリピンの表玄関であるニノイアキノ空港第一ターミナルは、既に収用能力 を超える利用客数を記録しており、今後も増加が予想されるため、フィリピン 政府は国内線専用の第二ターミナルを円借款により建設、1999年8月より供 用開始しています。今回の国際線専用第三ターミナルについて、初めて民活方 式(BOT方式)が導入されることとなり、PIATCO社が独占営業権を獲得したも のです。
アジアを中心した各国では、今後多くの空港建設が予定されており、当社は今 回の実績・経験をベースに、有望な空港プロジェクトの発掘に積極的に取り組 んで行きます。
PIATCO社株構成:
日商岩井株式会社(日) 10%
フランクフルト空港公団 (FAG:独) 25%
PAGS Terminal Inc.(PTI:独・比) 11% (*1)
PAGS (独・比) 10% (*2)
Security Bank Capital(比) 10%
Equitable Bank Capital Investment(比) 10%
Chuan Hup(シンガポール) 5%
Paircargo(比) 5%
その他(個人投資家等) 14%
(*1) PTI: PAGS 60%、 FAG 40%の合弁会社
(*2)PAGS(Philippine Airport & Ground Service)Paircargo 60%、
独ルフトハンザの100%子会社である Grobe Ground 40% の合弁会社