ビジネスモデル BUSINESS

総合商社のビジネスモデル
「トレード」と「事業投資」――商社ビジネスを支える両輪

総合商社のビジネスモデル。それは「トレード」と「事業投資」の両輪によって支えられています。石炭ビジネスを例に、総合商社のコア機能について概観してみると――。

サプライヤー(炭鉱)物流投資配当商社物流需要家

トレード

サプライヤーと需要家との間に介在して、モノの売買に携わるのが「トレード」です。商社のトレードは、単なる売買にとどまらず、後述のような機能を通じて、サプライヤーと需要家の双方に対し、さまざまな付加価値を提供しています。石炭ビジネスを例にとれば、豪州やインドネシアで買い付けた石炭を日本に輸入し、日本の需要家である高炉メーカーや電力会社に販売する、というモデルです。

トレードは、商社の最も伝統的な形態のビジネスで、取引形態別には「輸出」「輸入」「外国間取引」「国内」の4つがあります。前3者はいわゆる「貿易」といわれるもので、これらを中心に発展してきた総合商社は、長らく「貿易商社」とも呼ばれてきました。いわば商社ビジネスの"原点"ともいえるのが「トレード」です。

事業投資

伝統的な「トレード」に対し、商社のビジネスモデルとして近年、その重要度を急速に高めているのが「事業投資」です。商社が自らサプライヤー等の事業に投資をし、事業経営に参画することを通じて、トレードを拡大するとともに配当を得るというモデルです。石炭を例にとれば、炭鉱会社に出資して「炭鉱を経営する」というもの。例えば双日は、豪州ミネルバ炭鉱の株式の96%を保有し、まさに自らの手で直接、炭鉱経営を行っています。

金融機関の投資が資金的支援を中心とするのに対し、商社の事業投資は、マネジメント支援にとどまらず、投資先事業に対する原材料の供給や製品の販売など、投資先の成長をさまざまな形でサポートするのが大きな特徴です。

新しい時代の総合商社

「トレード」と「事業投資」を両輪とするビジネスモデルを深化する過程で、総合商社は、単にモノを売買する、あるいは単に資金を提供するというだけではない、さまざまな機能を開拓し、付加価値の創造と提供を続けてきました。世界各地の情報を収集・分析する「情報・調査機能」、グローバルに張り巡らされたネットワークを通じて市場を開拓する「市場開拓機能」、新たな商品・サービス開発と事業化を支援・育成する「事業開発・経営機能」、
さまざまな商品に対して最適な物流手段を提供する「ロジスティックス機能」、大型プロジェクトの推進役を担う「オーガナイザー機能」…などがそれです。

そしてさらには、「事業投資」と「トレード」とを組み合わせ、川上の原材料供給から川下の製品販売までを一貫した商流/体制として構築するのが「バリューチェーン」と呼ばれるビジネスモデル。ここには、まさに総合商社が培ってきたさまざまな機能がインテグレートされた姿を見ることができます。

太陽光・電池関連ビジネスのバリューチェーン

原料 金属シリコン インゴット中間材料West Coast Quartz Corporation インゴット ウエハーウエハー セル セル(太陽電池の基本単位)モジュールシステム部材モジュール 蓄電池 システムの設計・施工 発電

双日グループの主な取り組み

  • 金属シリコンの調達・供給
  • ポリシリコン製造用の炭素断熱材供給
  • ウエハー、セル、モジュール製造設備販売
  • モジュール、バネル部材販売
  • リチウムイオン電池原料・材料の輸出入
  • リチウムイオン・キャパシタメーカーへの資本参加
  • 発電事業会社、デベロッパー、システムインテグレーターへの資本参加

CASE STUDY

豪州最大級の大型炭鉱「ムーラーベン炭鉱」の開発に参画した双日の「プロジェクト・ストーリー」をこちらからご覧いただけます。

ムーラーベン石炭プロジェクト
このページの上へ戻る