自動車本部

自動車メーカーのグローバル展開を支える高機能な事業体制

自動車本部では、米国をはじめとする先進国、また経済成長が著しく、今後も自動車需要の拡大が見込まれるASEANや、ロシアNIS、中南米などで事業を展開しています。

中核事業である組立・卸売事業では、当本部の知見を最大限に活用して自動車メーカーや世界各地のパートナーと役割を分担し、安定的な収益確保に取り組んでいます。

また部品事業では、多様化する顧客のニーズ・市場の特性に対応した最適なソリューションを提供しています。さらに、米国やブラジルで展開しているディーラー事業やアフターマーケット事業においても、地域の特性を踏まえたビジネスを積極的に展開、さらなる投資と事業の拡大を目指します。

組立・卸売事業

強いビジネスモデルをさらに強化し地域的にも拡大を図る

当本部では、プエルトリコ、タイなどで順調に業績を伸ばしているほか、ロシアやフィリピンなどでも確固たる市場プレゼンスを発揮。引き続きこれらの既存地域の強化に取り組むとともに、新規市場・新規事業への展開も進めています。新規市場としては、ミャンマーにて中国メーカーの自動車販売に着手するなど新たな展開に取り組んでおり、今後も成長性の高い地域での積極的な展開を目指します。

※ロシア・モスクワのディーラーショールーム

ディーラー事業

米国で確立した高付加価値ビジネスの展開を他地域にも拡大

米国カリフォルニアで約30年以上の実績を有し、現在BMW、MINI ディーラーを4店経営。中古車販売・アフターサービスに特徴があり、高収益を上げる経営モデルを確立しています。潜在的に大きな自動車需要があるブラジルにおいては同国の富裕層が集中するサンタカタリーナ州全域をカバーするBMW、MINI ディーラーを2015年に買収しました。米国で培ったビジネスモデルを活かし、先進国に限らず地域を広げて優良案件の発掘、事業拡大を図っていきます。

※インポート・モーターズ社

今後の展望

世界の自動車産業は今後も拡大基調を続けるものと想定されます。ビジネスチャンスは多大である一方、競争も激しく、いかに市場の成長を取り込んでいくかが課題です。こうしたなか、本部の最優先課題としてこれまで実績を上げてきた人材育成に継続的に取り組み、より多くの人材を輩出し続けることが、当本部の価値創造の鍵と捉えています。

人材育成については、5年後、10年後を俯瞰して、本部の業容拡大を見据え、独自のプログラムを実施し、国境を越えた登用、配置も積極的に行い、育成スピードの迅速化に努めています。特に、中期経営計画2017では将来の成長に向けたチャレンジ、「Challenge for Growth」がテーマであり、その実行のため、戦略的思考を重視した育成を行っており、幹部による若手とのコミュニケーションの活性化や世代別のさまざまなワークショップなどを実施し、本部戦略の実行力強化を図ります。

当本部では、こうした経営人材力のさらなる強化を図り、新たなビジネスモデルを確立することにより、双日の収益を牽引する本部、世界の自動車産業に貢献する本部を目指します。

PROJECT STORY

ディーラー事業グローバルモデルとローカルスタイルを組み合わせ成長へ

自動車本部では、価値創造モデルとして「組立・卸売事業の進化」「ディーラー事業の成長」「新規事業モデルの開発」の3つの柱を掲げている。その中でも特に重要となるディーラー事業は、自動車本部だけでなく、双日全体の安定収益基盤の拡充に向けた成長ドライバーとして注力。「中期経営計画2017」から本格的に強化し、M&A により事業会社を増やしていくことで、成長機会を着実に捉えている。

双日のディーラー事業のルーツは、1987年、BMW ブランド自動車の認定ディーラーである米国カリフォルニア州・ウェザーフォード・モーターズ社(Weatherford Motors Inc.)の買収までさかのぼる。同社は買収以降、いかなる環境においても利益を創出し、着実に事業を推進してきた。双日はこの安定収益モデルに着目し、2014年、2015年と、同じカリフォルニア州のディーラーを、順次M&A を通じて取得することで事業を拡大してきた。

2015年には米国カリフォルニア州サンラファエル市のBMWブランド自動車認定ディーラー、Mill Valley Imports, Inc.(通称Sonnen BMW、以下、ミルヴァレーインポーツ)が保有する同フランチャイズ権と資産を取得。ミルヴァレーインポーツは、富裕層が多く住むエリアに位置しており、1977年の創業以来、BMWブランド自動車の販売を通じて強固な顧客基盤を有する。買収した各ディーラーはそれぞれ地域に根差し40年近くの実績を有しており、このような企業を双日の陣営に加えることで、米国でのプレゼンス向上を強力に推し進めている。現在、その3社(4店)のディーラーの社長は、現地で業界に精通した人材が担っている。

さらに、米国市場で培ったビジネスモデルを他地域でも展開しており、ブラジル・サンタカタリナ州においてBMWおよびMINIブランド自動車の認定ディーラーを運営するトップカー・ヴィクロス社(Top Car Veículos S.A)の発行済み株式の80%も取得。このように双日における自動車ディーラー事業は、今後も新しい地域へと展開・拡大していく。