自動車本部

事業概要

経済成長が著しく自動車需要の拡大が見込まれるASEANやロシアNIS、中南米などにおいて、完成車の輸出・卸売から組立・卸売事業、ディーラー事業、部品事業などを展開しています。

【事業内容】

 完成車輸出、現地組立製造販売、自動車卸・小売事業、 四輪・二輪部品事業、タイヤ販売

自動車事業

ミツビシ・モーター・フィリピンズ社本社
ロシア・モスクワのディーラーショールーム
現代 プエルトリコ本社外観
成長する市場にコスト競争力のある商品で収益基盤を拡大。
経済成長が著しく、継続して自動車需要の拡大が見込まれるASEANやロシアNIS、中南米などエマージング・カントリーでの事業強化
既存の取扱ブランドに加え、新興海外ブランドメーカーの車両も取り扱うなど、本部収益の中核を成す事業会社経営にチャレンジ
部品関連事業の強化に加え、先進国を中心にプレミアムブランドディーラー事業を拡充
[商品サービス別にみる] ロシアでのスバル車の輸入卸販売事業
[商品サービス別にみる] タイでの現代自動車の組立・卸販売事業
[商品サービス別にみる] ラテンアメリカでの現代自動車の輸入販売事業

本部の概要と目指す姿

自動車メーカーのグローバル展開を支える高機能な事業体制

世界でますます進展するモビリティ社会において、自動車という巨大な産業は、今後も世界の産業・雇用・生活に大きな価値をもたらします。

こうした中、自動車本部では、経済成長が著しく、今後も自動車需要の拡大が見込まれるASEANや、ロシアNIS、中南米などで事業を展開しています。当本部は、自動車メーカーのパートナーとして、販売ネットワークの創出や生産拠点のグローバル化、効率化に応える部品供給体制の提供など、さまざまなビジネスモデルを構築してきました。中核事業である組立・卸売事業では、当本部の知見を最大限に活用して自動車メーカーや世界各地のローカルパートナーと役割を分担し、安定的な収益確保に取り組んでいます。また部品事業では、多様化する顧客のニーズ・市場の特性に対応した最適なソリューションを提供しています。さらに、米国やブラジルで展開しているディーラー事業やアフターマーケット事業においても、地域の特性を踏まえたビジネスを積極的に展開。各国の社会インフラ整備、地域雇用創出にも貢献しています。

価値創造を可能にする強み

専門的ノウハウ・知見に加え、世界各地の経営人材が価値の源泉

当本部は、成長が見込まれる新興国をはじめ、世界に30社の事業会社を擁し、約3,000人の社員(持分法適用会社を含む)が事業にあたっています。各社では、組立・卸売事業やディーラー事業の専門的ノウハウや、市場に対する知見を有していますが、最大の強みは蓄積された経営人材だと捉えています。

各地で一定の規模を有する事業会社を運営し、現地で社員を雇用・育成し共に成長することで、地域に根付いた発展を図る。こういった経営を若手時代から担ってきた人材は、強固な経営力を身に付けていきますし、その経営人材を世界で多く輩出し、組織経営をできる力こそが、事業発展の源泉です。

例えば、2009年にM&Aを通じて着手した、プエルトリコにおける現代自動車の卸売事業。当初は2~3%のシェアでスタートしましたが、現在では11%のシェアで2位のポジションを確立しています。2015年8月のプエルトリコ自治領政府のデフォルト以降、プエルトリコの自動車市場全体としては低迷が続いていますが、当社の事業は当期、過去最高益を更新するなど、厳しいマクロ環境下でも確実な経営力で業績を伸ばすことができています。こうした経営力は、パートナーである自動車メーカーからも高く評価されており、今後のさらなる成長を支える強固な基盤となっています。

環境認識と価値創造戦略

「3つの柱」の下、新たな価値創造のモデルへと転換

2016年3月期の業績は、堅調に推移し増益となりましたが、大きく変化するグローバル環境の中、当本部では、従来型のビジネスモデルだけで価値創造していくのは不十分であると考えており、中期経営計画2017は次なるステップへの転換期と捉えて、事業の革新に取り組んでいます。

こうした中、当本部では、価値創造のモデルとして「3つの柱」を明確に打ち出しています。1つ目は、長年築いてきた事業会社経営という資産を有し、収益の柱である組立・卸売事業です。この事業は、基盤収益を稼ぐことに加えて、当本部の優位性である経営人材の輩出機能をも担っており、今後も強みを磨きながら強化・拡大を図っていきます。2つ目はディーラー事業です。中期経営計画2017では収益を大きく拡大していくために、M&Aも含めたディーラー事業への積極的な投資により規模と収益の拡大に取り組んでいます。3つ目は、次期中期経営計画も見据えた将来戦略です。新たな事業モデルを構築すべく、さまざまなチャレンジに取り組むために相応の経営リソースを投下していきます。例えば、長年にわたり組立・卸売事業を展開し事業基盤・経験を有するフィリピンにおいて、より消費者に近いビジネスとしてオートローン事業を立ち上げ、付加価値の高いサービスを提供していきます。

注力事業:組立・卸売事業

強いビジネスモデルをさらに強化し地域的にも拡大を図る

当本部では、先に述べたプエルトリコで順調に業績を伸ばすほか、ロシアやフィリピンなどで確固たる市場プレゼンスを発揮しており、引き続きこれらの既存地域の強化に取り組むとともに、新規市場・新規事業への展開も進めています。

ロシアでは、富士重工業株式会社との事業を展開していますが、同国は景気停滞により耐久消費財需要も低迷しており、同社と協力しながら、足元の市況下に耐えうる体制を構築することで採算性を確保していく方針です。市場拡大が著しいフィリピンでは、販売網を45店体制から70店以上へと強化するほか、フィリピン政府が推進する包括的自動車産業振興戦略「CARS プログラム」の適用事業として認可を受け現地生産拡大のための大幅な設備投資を進めるなど、事業の拡大を加速していきます。

新規市場としては、ミャンマーにて中国メーカーの自動車販売に着手するなど新たな展開に取り組んでおり、今後も成長性の高い地域での積極的な展開を目指します。

注力事業:ディーラー事業

米国で確立した高付加価値ビジネスの展開を他地域にも拡大

ブラジルで新たに自動車・二輪車販売事業に参入

ディーラー事業では、米国カリフォルニアで20年以上の実績を残しており、2014年のM&Aを含め、現在ではBMW、MINIディーラーを3店経営しています。3店合計の販売台数は年間8,000台で、特に差別化を図った中古車販売・アフターサービスには特徴があり、高収益を上げる経営モデルを確立しています。当該地域の継続強化はもとより、こうした高付加価値ビジネスを活かし、他地域での展開を進めます。潜在的に大きな自動車需要がある一方で、直近の資源安の影響を受けているブラジルにおいても同国の富裕層が集中するサンタカタリーナ州全域をカバーするBMW、MINIディーラーを2015年に買収。米国で培ったビジネスモデルを活かし、業績拡大を図っています。

今後の取り組み

成長の鍵を握る経営人材力をさらに強化し、産業に貢献

フィリピンMMPC本社・工場

世界の自動車産業は今後も拡大基調を続けるものと想定されます。ビジネスチャンスは多大である一方、競争も激しく、いかに市場の成長を取り込んでいくかが課題です。こうした中、「3つの柱」の推進にあたり、本部の最優先課題としてこれまで実績を上げてきた人材育成に継続的に取り組み、より多くの人材を輩出し続けることが、当本部の価値創造の鍵と捉えています。人材育成については、5年後、10年後を俯瞰して、本部の業容拡大を見据え、独自のプログラムを実施し、国境を越えた登用、配置も積極的に行い、育成スピードの迅速化に努めています。特に、中期経営計画2017では将来の成長に向けたチャレンジ、「Challenge for Growth」がテーマであり、その実行のため、戦略的思考を重視した育成を行っており、幹部による若手とのコミュニケーションの活性化や世代別のさまざまなワークショップなどを実施し、本部戦略の実行力強化を図ります。

当本部では、こうした経営人材力のさらなる強化を図り、新たなビジネスモデルを確立することにより、双日の収益を牽引する本部、世界の自動車産業に貢献する本部を目指します。

機会

▶  アジアの中間所得層増加に伴う組立・卸売事業での販売台数の増加
▶  社会インフラ整備が進む新興国における新規卸売事業の確立
▶  ニーズの多様化、グローバル化を見据えた小売事業、部品事業の展開

リスク

▶  各国での政治・経済情勢に起因するカントリーリスクの変化
▶  環境規制強化など、社会環境の変化に伴う自動車需要への影響
▶  メーカーの海外展開など、事業環境、機能、収益性の変化への対応

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