【日本綿花】現存する日本綿花横浜支店

ドラマの人気ロケ地に

日本綿花は大正7(1918)年に横浜出張所を開設。生糸取引を開始し、特に米国向け輸出に注力した。第一次世界大戦後には、敵国財産として政府の管理下におかれていた、横浜・山下町にあるドイツのアーレンス商会の事務所と倉庫を横浜支店として譲り受けていたが、関東大震災で消失してしまう。


関東大震災後には現在の横浜スタジアム付近に横浜支店を新たに建設したが、第二次世界大戦後、連合国総司令部(GHQ)に接収された。その建物は、平成25(2013)年11月に横浜市指定文化財として指定された。建物の4階には生糸の検査場であった部屋がそのまま残されており、また日本大通り沿いの昭和初期の建物は、現在においてもドラマや映画のロケ場所として人気がある。

  • 現在の旧日本綿花横浜支店ビル

  • 1928年に完成した横浜支店ビル

  • 当時のビル内の倉庫の様子