対外援助、海外大型プロジェクト受注②

インド、カンボジア、タイにおいて国鉄電化工事、市議会堂、橋の建設等を受注

インド政府はインド国鉄の電化工事を国家的プロジェクトとして推進するため、昭和32(1957)年に国際入札を実施。日綿はビルマでの送電線工事の実績が評価され、日本国有鉄道(国鉄/現・JR)と共に応札し、アサンソール~ルールケラ間の約112キロの複線電化工事契約を締結、昭和36(1961)年に完工した。


本プロジェクトでは、インド国鉄側がフランス国鉄をコンサルタントとして起用していたこともあり、この工事への参画により、フランス流の海外電化技術の経験の場となり、その一部は日本国鉄の技術向上に役立った面も少なくなかった。(「印度国鉄電化工事の記録」より) 


タイにおいては、バンコクのチャオ・プラヤ川に3本の長大橋(Krung Dhon Bridge、Nondhaburi Brdidge、Krung Dheb Bridge)を架設する工事を受注し、昭和32(1957)年から昭和34(1959)年にかけて完工。タイ西南部の陸上交通が容易となり、経済効果は極めて大きなものがあった。


また、カンボジアではプノンペン市議会堂の建設を受注。昭和36(1961)年、カンボジア政府はこの完成を記念して国際仏教会議を開催した。

  • 電化されたインド国鉄

  • Krung Dheb橋(タイ、バンコク)

  • カンボジア・プノンペン市会議事堂